マクロ経済学において、資金不足主体とは何か、そしてa)支出が収入を上回る主体とb)投資が貯蓄を上回る主体との違いについては、理解が難しいことがあります。特に、例を挙げて考えると、どういった場合にこれらが一致しないかについて解説します。
資金不足主体とは?
資金不足主体とは、簡単に言うと、ある経済主体がその支出や投資に対して収入や貯蓄が不足している状態を指します。これには2つの一般的な説明方法があり、a)支出が収入を上回る主体、b)投資が貯蓄を上回る主体とされますが、これらは同義ではありません。
a) 支出が収入を上回る主体とは
a)の定義では、資金不足主体は支出が収入を上回る状態です。例えば、家計が収入よりも多くお金を使ってしまうと、当然、支出が収入を上回り、資金不足になります。これに対して、ローンを組むなどしてお金を借りる場合が該当します。
b) 投資が貯蓄を上回る主体とは
b)の場合、資金不足主体は、貯蓄以上に投資を行う主体を指します。例えば、家計が貯蓄の一部を使い果たしてでも、投資に回す場合です。ここで重要なのは、貯蓄よりも多くの資金を投資に回すことで、結果的に貯蓄不足に陥る可能性があるという点です。
資金不足主体における違いの例
質問者が示した例では、家計が100万円の収入に加え、50万円の借金をして150万円消費するケースです。この場合、支出は収入よりも多いので、a)の「支出が収入を上回る主体」に該当します。しかし、投資をしていないため、b)の「投資が貯蓄を上回る主体」には当たらないということになります。
まとめ
a)とb)の定義には微妙な違いがあります。資金不足主体が必ずしも投資を行うわけではなく、支出が収入を上回ることで資金不足に陥る場合もあるため、a)とb)の考え方を使い分けることが重要です。理解を深めるためには、具体的な例をもとに考えるとよりクリアになるでしょう。
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