特定口座で楽天・SCHDと楽天・VYMに投資するのはアリ?配当金狙いの中長期戦略を検証

資産運用、投資信託、NISA

NISA口座ではインデックス投資を行いつつ、特定口座では配当株に投資して“お金の流れを分ける”という戦略は、多くの個人投資家にとって有効なアプローチです。なかでも人気なのが、米国の高配当ETFであるVYMとSCHDを組み込んだ楽天・VYM、楽天・SCHDです。本記事では、それぞれに25万円ずつ分配型で投資し放置するという戦略の妥当性について、わかりやすく解説していきます。

楽天・VYMと楽天・SCHDとは?基本スペックを確認

楽天・VYMは、米国のバンガード社が提供する高配当株ETF「VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)」に投資する投資信託で、成熟した大型株が中心です。

楽天・SCHDは、同様に米国の高配当株に焦点を当てたETF「SCHD(シュワブ米国配当株式ETF)」への投資信託で、財務健全性や利益成長率にも重点を置いた選定が特徴です。

配当狙いでの中長期投資は有効か

高配当ETFは、配当利回りが年3〜4%程度(時期による)あり、価格変動リスクを抑えつつインカムゲインを狙える点で人気があります。楽天・VYMと楽天・SCHDはそれぞれ年4回分配があるため、一定の収入源として活用可能です。

また、両者は米国ETFへの投資信託という形なので、特定口座であれば源泉徴収により税務処理も簡便です。投資初心者でも扱いやすい商品と言えるでしょう。

25万円ずつ投資して放置するメリット

50万円を2つのETFに分散することで、ファンド特性の違いによるバランスが期待できます。VYMはディフェンシブ色が強く、SCHDは成長性と配当のバランスが良い構成です。

このような戦略の利点は。

  • 高配当ETFで分配金を受け取りながら市場に参加できる
  • 配当再投資しなくても一定の現金収入が得られる
  • 時間を味方につける“放置戦略”でも成立しやすい

注意点:税金と為替、リスク分散

分配金には国内課税だけでなく、米国源泉徴収税(10%)がかかるため、実質の受取額は目減りします。特定口座であれば自動で処理されますが、確定申告による外国税額控除を検討するのも一手です。

また、為替リスクにも注意が必要です。円建ての投資信託ではありますが、実質的にはドル建て資産なので、円高局面では評価額が下がる可能性もあります。

代替戦略も検討しておくと安心

将来的に配当金を再投資して複利効果を狙いたい場合、分配型よりも再投資型(無分配型)を選ぶ手もあります。あるいは、NISA枠の一部を高配当ETFに使って非課税で配当を得るという方法も有効です。

例。

  • 特定口座:楽天・SCHD/楽天・VYM(分配金受取用)
  • 成長投資枠:S&P500や全世界株式(長期資産形成用)

こうした分け方によって、目的ごとに最適な資産管理が可能になります。

まとめ:高配当ETFを特定口座で保有するのは合理的な選択

楽天・SCHDと楽天・VYMに25万円ずつ投資し、分配型で放置して配当金を受け取るという戦略は、非常に理にかなった運用法です。特定口座での課税処理もシンプルで、キャッシュフロー確保の面でも有利です。

一方で、税金・為替・銘柄集中のリスクを理解した上で、全体の資産配分に無理がないかを定期的に見直すことが、長期的な成功に繋がります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました