株式投資における夜間取引(PTS)は便利な一方で、思わぬトラブルに遭遇するケースも報告されています。この記事では、楽天証券のPTS取引中に「注文した株数以上に保有していた」「明細にない株が増えていた」といった状況がなぜ起こるのか、原因や対処法をわかりやすく解説します。
夜間取引(PTS)とは?基本のおさらい
PTS(私設取引システム)は、証券取引所を通さずに株式を売買できる市場で、夜間も取引が可能です。楽天証券ではSBIジャパンネクストPTSが利用されており、17:30〜23:59などの時間帯で取引できます。
PTSでは株価がリアルタイムで変動せず、注文は板に表示された数量と価格に応じてマッチングされます。このため、意図しない価格・数量で約定する可能性があります。
想定外に株数が増える原因とは?
取引明細には100株しか表示されていないにも関わらず、保有株が200株になっていたというケースは、いくつかの理由が考えられます。
- 同一銘柄を複数回に分けて注文していた(気づかずに2回クリックなど)
- 注文取消がうまく反映されず、両方が通った
- 誤表示やシステムバグによる一時的な反映ミス
- 信用取引口座の建玉と現物保有の合算で表示された
特にPTSは即時約定ではないため、「未約定と思って再注文したら、実は両方通っていた」という事態が起きがちです。
明細に記載がないのに株が増えている場合のチェックポイント
まず確認すべきは以下の点です。
- 注文履歴(約定履歴含む)で重複注文がないか
- 信用取引と現物取引の区別(両方合わせて表示されていないか)
- 「預かり残高」画面の詳細(受渡前の株数が反映されていないか)
- 「受渡日基準」「約定日基準」どちらで見ているか
一時的な反映不備の場合、数時間〜翌営業日までに整合性が取れるケースもあります。
楽天証券での想定外の取引時の対応方法
楽天証券で不審な保有株の増加が起きた場合、まずは以下のステップで対応しましょう。
- 証券口座の「取引履歴(注文・約定・預かり明細)」を確認
- サポートセンターへ詳細な状況(銘柄・日時・数量)を伝えて相談
- エビデンスを保存(スクリーンショット・取引履歴)
楽天証券カスタマーサービスは平日8:00〜18:00、問い合わせフォームでも対応可能です。
PTSでの損失が発生した場合の救済の可能性
もし明らかに自分の意思に反して注文が成立し、大きな損失が出た場合、証券会社のシステムエラーや操作ミスであることを証明できれば、一部補填や取消が認められるケースもあります。
ただし、単なる確認不足や誤操作は「投資家責任」と見なされることが多く、補償の対象外になることもあります。そのため、注文前の確認・注文後の履歴チェックが非常に重要です。
まとめ:夜間取引では慎重な操作と確認を
楽天証券などのPTS取引では、リアルタイム性の低さや複雑な注文反映があるため、株数や取引状況の確認を怠ると「意図しない株数保有」「余力不足によるマイナス」などのトラブルにつながります。
少しでも違和感を感じた場合は、迷わず証券会社へ問い合わせ、スクリーンショット等で記録を残すことが重要です。
株取引のミスは誰にでも起こり得ます。ミスを学びに変えて、次回以降の取引に役立てていきましょう。

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