逆指値注文は、一定の価格に達した際に自動的に売り注文を出す仕組みですが、想定した価格よりも安く売れてしまうことがあります。この記事では、その理由と回避策について詳しく解説します。
1. 逆指値注文の仕組みとは?
逆指値注文(ストップロス注文)は、設定した価格に到達すると、市場に成行注文として売り注文が出される仕組みです。そのため、実際に売れる価格は市場の状況によって変動します。
例えば: 株を1000円で保有しており、損切りのために950円の逆指値注文を設定した場合、株価が950円に達した瞬間に売り注文が発動しますが、実際に約定する価格は市場の買い注文の状況によります。
2. 指値よりも安く売れてしまう理由
① 売り注文が成行注文として処理される
逆指値注文は、設定価格に達すると成行注文として市場に出されるため、価格が大きく変動していると、想定よりも安い価格で売れることがあります。
例: 950円の逆指値注文を出したものの、価格が急落して940円に到達してしまうと、その価格で売られてしまう可能性がある。
② 市場の流動性の影響
取引量が少ない銘柄では、逆指値が発動した時点で買い注文が少なく、希望価格での売却が難しくなることがあります。
例: 950円で逆指値を設定したが、その価格で買い手がいない場合、より低い価格で売却される可能性がある。
③ 急激な価格変動(ギャップダウン)
株価が急落する局面では、設定した逆指値の価格を通り越して下落することがあります。
例: 株価が1000円 → 950円 → 900円と一気に下がった場合、950円の逆指値が発動しても900円で売られてしまうことがある。
3. 価格を指定して売りたい場合の対策
① 逆指値「指値」注文を使う
通常の逆指値注文は成行注文として出されますが、「逆指値指値注文」を利用すれば、価格の下限を指定できます。
例: 逆指値950円、指値940円と設定すれば、940円より下では売られない。
② IFD注文を活用する
IFD(イフダン)注文を使えば、逆指値と指値を同時に設定できるため、売却価格をコントロールしやすくなります。
③ トレーリングストップを活用する
トレーリングストップを設定すると、株価の上昇に合わせて逆指値の価格も自動的に引き上げられるため、利益確保とリスク管理を両立できます。
4. まとめ
逆指値注文は便利なリスク管理手法ですが、市場の急変時には意図しない価格で売却される可能性があります。成行注文になる特性を理解し、「逆指値指値注文」や「IFD注文」などを活用することで、リスクを軽減しながら効果的な取引が可能になります。
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