投資信託を利用して1000万円を運用する場合、どのような配分が最適か悩む方も多いでしょう。特に、オルカン（全世界株）、S&P500（米国株）、ゴールド（金）などの資産をどのように組み合わせるかは重要なポイントです。本記事では、それぞれの特徴とポートフォリオの考え方について解説します。
オルカンとS&P500、それぞれの特徴
オルカン（全世界株）とS&P500（米国株）は、どちらも長期投資に適したインデックスファンドですが、それぞれ異なる特徴があります。
- オルカン（全世界株）：世界の株式市場全体に分散投資でき、リスク分散が効いている。米国の割合が高いが、新興国やヨーロッパ、日本も含まれる。
- S&P500（米国株）：米国の代表的な500社に投資し、過去の成長率が高い。ただし、米国経済に依存するリスクがある。
長期的な成長を考えた場合、S&P500は過去30年間で年平均約10%のリターンを記録しており、オルカンも世界市場全体の成長に応じて安定したリターンを生み出してきました。
ゴールド（金）への投資の役割
ゴールド（金）は、株式とは異なる値動きをするため、ポートフォリオに組み込むことでリスク分散の効果を期待できます。
例えば、リーマンショック（2008年）やコロナショック（2020年）の際、株式市場が大きく下落する一方で、金の価格は上昇しました。これは、金が「安全資産」として機能するためです。
ただし、金は長期的なリターンでは株式よりも劣る傾向があり、過去50年間の年間リターンは約5～6%程度とされています。そのため、資産の大部分を金にすると成長率が抑えられる可能性があります。
考えられるポートフォリオの組み方
ここで、以下の2つのポートフォリオを比較してみます。
| ポートフォリオ | 配分 | 特徴 |
|---|---|---|
| ①オルカン50% + S&P500 50% | オルカン50%、S&P500 50% | 株式のみの投資で長期成長を狙う。リスクはあるがリターンも高め。 |
| ②オルカン25% + S&P50025% + ゴールド50% | オルカン25%、S&P50025%、ゴールド50% | 金の比率が高く、株式市場の下落に備えた守りの戦略。 |
リスクを抑えつつ成長を狙うなら①の株式100%のポートフォリオが、リスク分散を重視するなら②の金を組み込んだポートフォリオが適しています。
どの配分を選ぶべきか？
どのポートフォリオを選ぶかは、リスク許容度と投資目的によって変わります。
- 積極的に資産を増やしたいなら：オルカン50% + S&P500 50%の株式重視型
- 安定した運用を重視するなら：オルカン25% + S&P500 25% + ゴールド50%でリスク分散
また、すでにゴールドの現物を保有し、毎月積立をしていることを考慮すると、ゴールドの割合を50%にする必要は低いかもしれません。そのため、オルカン40%、S&P50040%、ゴールド20%といったバランス型の配分も検討できます。
まとめ
投資信託を活用して1000万円を運用する場合、オルカンやS&P500を中心に長期投資を行うことが有効です。ゴールドはリスク分散の役割を果たしますが、成長を狙うなら株式中心のポートフォリオが適しています。
最終的には、自身のリスク許容度と投資目的に合った配分を選ぶことが重要です。どの資産にも一長一短があるため、慎重にポートフォリオを設計し、長期的な視点で投資を継続しましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント