投資信託を購入するとき、「注文してから発注までに価格が変わったらどうなるの?」と不安になる方も多いでしょう。特に、PayPay証券などのネット証券を利用した場合、画面上に「注文受付中」や「注文処理中」と表示され、実際にいつの価格が適用されるのか分かりにくいことがあります。この記事では、そうした疑問を解消すべく、投資信託の約定価格とタイミングの仕組みについて詳しく解説します。
注文タイミングと約定タイミングは異なる
まず知っておきたいのは、投資信託は株式と異なり「リアルタイム取引」ではありません。たとえば、午前10時に注文を出したとしても、その時点の価格で買えるわけではなく、注文が確定(約定)するのは当日または翌営業日の基準価額となるのが一般的です。
たとえば、午前中に注文を出せば当日扱いで約定、午後だと翌営業日の基準価額での約定になることが多く、これは証券会社や商品によって異なります。
基準価額はいつ決まるのか?
投資信託の価格は「基準価額(きじゅんかがく)」と呼ばれ、通常は1日に1回、国内外の市場が閉まった後に算出されます。つまり、基準価額は「その日の終値に基づいて夜間に決まる価格」なので、日中に注文しても、その時点で価格が分かるわけではありません。
PayPay証券で「三菱UFJ純金ファンド」などの注文をした場合も、約定価格は当日の基準価額、または翌営業日のものになります。
注文から約定までに価格が動いた場合は?
注文時点では価格がわからないため、注文してから約定するまでの間に価格が上がることも下がることもあります。この点が、株式のリアルタイム注文とは大きく異なる投資信託特有のリスクでもあります。
例えば、午前10時に「三菱UFJ純金ファンド」を10,000円で買えると予想して注文したとしても、その日の夜に基準価額が10,300円に決定すれば、10,300円で約定することになります。
キャンセルはできるのか?
一度出した注文が「処理中」や「発注準備中」と表示されていても、注文のステータスが確定(約定)する前であれば、キャンセルできる場合もあります。ただし、証券会社や商品の性質によりキャンセルの可否が異なるため、必ず注文状況を確認し、必要ならカスタマーサポートに連絡をしましょう。
PayPay証券のようなスマホ証券の場合、アプリ内での操作が完結するケースもありますが、公式サイトに記載されたルールを確認するのが安全です。
投資信託を買う前に押さえたいポイント
- 注文時の価格ではなく、後から決まる基準価額での約定になる
- 午前中に注文すれば当日基準価額、それ以降は翌営業日になる可能性あり
- キャンセル可能なタイミングかは証券会社の規定に依存する
- 価格変動リスクを前提とした商品であることを理解しておく
このような仕組みを理解したうえで、急騰・急落しそうなタイミングでは慎重に注文を行うようにすると安心です。
まとめ:価格変動を前提に余裕を持った投資判断を
投資信託はリアルタイム価格での売買ができないため、注文から約定までの時間差による価格変動リスクは避けられません。とくに金価格や為替に影響されやすい「純金ファンド」などは、日々の基準価額が大きく動くこともあります。
注文のタイミングや約定のルールを理解し、思わぬ価格で約定しないように注意を払うことで、安心して投資を進めることができます。

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