楽天証券を使って米株の現物取引を行っている際、指値注文を入れると、指値よりも利益確定値が上に表示されることがあります。この現象はなぜ起きるのか、また信用取引で起こらない理由について理解しておくことが重要です。この記事では、この問題の原因と解決策について解説します。
現物取引と信用取引の違い
まず、現物取引と信用取引の基本的な違いを理解することが重要です。現物取引では、実際に株式を買うため、購入した株式は自分の資産として保有されます。指値注文を出した際、株価が指値に達すると取引が成立し、その価格で株式が購入されます。
一方、信用取引では、証券会社から借りた資金を使って株を購入するため、取引自体がレバレッジを効かせたものとなります。信用取引では株式の購入価格が変動することがありますが、現物取引と比べて利益確定値や損切りのタイミングが異なることがあります。
楽天証券の現物取引で指値より上の利益確定値が表示される理由
楽天証券で現物取引を行う際に、指値よりも高い利益確定値が表示されるのは、主に以下の理由によるものです。まず、米国株の取引には「スプレッド」が影響します。スプレッドとは、株を買う価格(売気配値)と売る価格(買気配値)の差のことです。
指値注文を出す際、あなたの注文が買気配値または売気配値に達した場合、取引が成立しますが、実際にはスプレッドの影響で、指値の価格よりも若干異なる価格で取引が成立することがあります。そのため、利益確定値が指値よりも上に出てしまうことがあります。
指値注文と実際の取引価格の差
指値注文を出した後、実際に取引が成立する価格は必ずしも指値と一致しないことがあります。特に、取引量が少ない銘柄や取引所の動きが速い場合には、価格の変動が大きくなることがあるため、意図した価格で取引が成立しないことがあります。
また、指値注文が成立するタイミングで、注文の発注から取引成立までに少し時間がかかることもあり、その間に株価が動くことも一因となります。このような場合、指値よりも高い価格で購入され、利益確定値が上に出てしまうことがあります。
信用取引ではなぜこのようなことが起きないのか?
信用取引では、レバレッジが効いているため、通常の現物取引と比較して取引の仕組みが異なります。信用取引の場合、ポジションを建てる際に証拠金を使用するため、現物株のように実際に株式を購入するのではなく、借りた株式を売買する形になります。
このため、信用取引においては、取引成立時の価格と実際に支払う価格に大きな差が生じにくく、スプレッドの影響を受けることが少ないのです。したがって、指値注文が成立した際に、利益確定値が指値よりも上に出ることがないのです。
対策と注意点
この現象を避けるためには、スプレッドを考慮した上で取引を行うことが重要です。特に、取引する銘柄のスプレッドが大きい場合、指値注文を出しても、実際の取引価格が予想と異なることがあります。そのため、取引前にスプレッドを確認し、適切な価格で注文を出すよう心掛けましょう。
また、指値注文の際には、相場の動きに敏感になり、価格の変動を確認してから注文を出すことが大切です。必要に応じて、成行注文を使うことで、スプレッドの影響を最小限に抑えることもできます。
まとめ
楽天証券の現物取引で指値よりも高い利益確定値が表示されるのは、主にスプレッドが影響しているためです。スプレッドの大きさや取引タイミングにより、指値注文が意図した価格で成立しないことがあります。信用取引では、このような問題が起きにくいため、現物取引と信用取引の違いを理解し、取引時に適切な方法を選ぶことが重要です。

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