海外FX業者の多くが採用している「ゼロカットシステム」は、証拠金以上の損失を負うことがないという点で、投資家にとって大きな安心材料です。しかし、この制度を利用して「友人と協力して意図的な両建て」を行えば確実に儲かるのでは?と考える人も少なくありません。この記事では、ゼロカット制度を悪用する両建て戦略の危険性、禁止リスク、そしてその手口がバレる可能性について詳しく解説します。
ゼロカット制度とは?追証なしの安心とその目的
ゼロカットシステムとは、相場が急変した際に証拠金以上の損失が発生しても、FX業者がその超過損失を負担してくれる制度のことです。つまり、口座残高がマイナスになったとしても、それをトレーダーが補填する必要はありません。
この制度の目的はあくまで「突発的な暴落・急騰などにより、損失が広がるリスクから個人投資家を保護する」ためのものです。
「両建て+ゼロカット」で必勝?その仕組みの概要
悪用目的の両建て戦略とは、例えばAさんがA口座でロング(買い)、BさんがB口座でショート(売り)を同時に保有し、相場が急騰・急落した場合に一方が利益を出し、もう一方はロスカットでゼロカットが適用される、という構図です。
これにより、損失側は「マイナスがなかったこと」になり、利益側のトレードだけが残る。つまり「損失が業者持ち、利益は自分たちのものになる」という一見理想的な仕組みに見えます。
この手法は違反行為であり、ほぼ確実にバレる
多くの海外FX業者では、「ゼロカット制度の悪用」「意図的な両建て」「複数アカウントを使った利益誘導」は明確に禁止されています。利用規約やリスク開示文書においても、「業者に損失を意図的に与える行為」は口座凍結・利益没収の対象です。
そして実際には、以下のような情報から不正が高確率で検出されます。
- IPアドレスの重複
- 取引タイミングの一致
- 異常なロット数と短期間の一方通行取引
- アカウント間で常に片方が利益を得ている履歴
業者はこうした異常値を自動監視しており、アルゴリズムやサーバーログを使って極めて高精度に不正を追跡できます。
リスクと代償:最悪の場合は利益没収や出金拒否も
規約違反が判明した場合、次のようなリスクがあります。
- 利益のすべて没収
- アカウント凍結(今後の取引も不可)
- 悪質な場合、IPブロックや関連アカウントも制限
また、出金申請中に調査が入れば、出金が保留・拒否されることもあります。取引所によっては第三者調査や法的措置にまで発展する可能性すらあります。
そもそも「必勝法」は存在しないと考えるべき
FX業者は長期的な信頼と顧客ベースで運営されており、制度を悪用する取引手法に対して非常に敏感です。仮に一時的に成功したとしても、それは偶然の産物であり、再現性や安定性がない点に注意すべきです。
また、取引プラットフォームは完全に業者が管理しているため、トレーダー側が有利な状況を人工的に作ることは基本的に不可能と考えたほうが良いでしょう。
まとめ:両建て+ゼロカットの悪用はバレるし危険、正当な戦略を磨くべき
ゼロカット制度を利用して他人と共謀し、両建てで利益を得ようとする行為は規約違反であり、バレる可能性が高く、リスクも極めて大きい手法です。FXで勝ち続けるには、「仕組みの裏をかく」よりも、「規律ある取引と戦略の構築」に注力することが、長期的に見て唯一の正解です。

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