全世界株式インデックスファンドへの投資は、初心者から上級者まで広く人気があります。中でも「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称「オルカン」と、「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」は多くの投資家に選ばれています。しかし、実際にどちらを選ぶべきか悩む方も多く、「小型株の有無」や「指数の違い」が判断材料になります。この記事では、両ファンドの違いを明確にしながら、小型株を含めた分散効果についても解説します。
運用対象インデックスの違いを知ろう
まず両者の最も大きな違いは、連動するインデックス(指数)です。
- オルカン:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
- SBI・V・全世界株式:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
MSCI ACWIは大型株・中型株が中心ですが、FTSEグローバル・オールキャップには小型株も含まれており、より網羅的な全世界株式投資が可能です。
小型株がもたらす分散効果とは?
小型株は市場全体の影響を受けやすく、値動きが大きくなる傾向がありますが、長期的には高い成長を見込める可能性があります。そのため、FTSEグローバル・オールキャップに連動するSBI・V・全世界株式は、より「分散が効いた」投資ができると言えるでしょう。
一方、MSCI ACWIでも十分に分散は効いていますが、極めて大型・中型企業に集中している点は理解しておきましょう。
信託報酬の比較とコスト感
投資信託の長期運用では、コスト差がパフォーマンスに大きく影響します。
- オルカン:約0.05775%(税込)
- SBI・V・全世界株式:約0.0938%(税込)
信託報酬ではオルカンのほうがやや優位ですが、その差は微々たるものです。分散性や指数の違いとトータルで考える必要があります。
運用実績と純資産残高の安心感
2024年時点での純資産総額は以下の通りです。
- オルカン:約2兆円超
- SBI・V・全世界株式:約1,000億円超
オルカンは長期運用実績があり、個人投資家の支持を多く集めています。純資産が大きいことは、ファンドの安定性や信頼性の指標とも言えます。
どちらを選ぶべきか?状況に応じた判断ポイント
以下のような観点から選択すると良いでしょう。
- 安定重視・実績重視:→ オルカン
- より広い分散・小型株含めたい:→ SBI・V・全世界株式
- 超長期視点で世界経済全体の成長を狙う:→ SBI・Vも選択肢に
どちらを選んでも世界分散投資の基本はクリアしていますが、指数の違いがパフォーマンスに微差を生む可能性もあります。
まとめ:分散効果と投資スタイルに応じた選択を
オルカンとSBI・V・全世界株式は、どちらも優れた低コストファンドですが、指数の違いにより分散対象に差が出ることが重要な判断材料です。
「小型株も含めた幅広い分散を重視したい」なら、FTSEグローバル・オールキャップに連動するSBI・V・全世界株式は魅力的な選択肢です。一方で、長期実績と人気の高さを重視するならオルカンも間違いない選択肢です。
最終的には、自身のリスク許容度と投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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