リスクリワード1対1.5固定は危険?勝てない理由と戦略的な利確の考え方

外国為替、FX

トレードにおいて「毎回リスクリワード1対1.5以上を狙う」という戦略は、一見理にかなっているように思えます。しかし、それが機械的に行われた場合、実際の相場では勝率が極端に下がり、継続的に負けが積み重なることも珍しくありません。本記事では、その原因と対処法を具体例とともに解説します。

リスクリワード比が良くても勝てない理由

まず前提として、リスクリワード比が高い=勝てるではありません。トレードは「勝率×リスクリワード比」によってトータルの損益が決まるため、単に高いリスクリワード比を設定しても、それに見合う勝率が得られなければ資産は減少します。

特に、利確ポイントに到達するまでの値動きの不確実性が高い場面では、「あと少しで利確」という時に反転して損切り、というケースが頻発します。

根拠なき利確設定はリスクが大きい

多くのトレーダーが「1対1.5」や「1対2」といった数値を設定しても、それに合理的な根拠がない場合、値動きのリアリティを無視した利確ポイントとなってしまいます。特に、ボラティリティが低い相場や、レンジ相場では非現実的な目標設定になります。

例えば、レンジ幅が30pipsしかない状況で15pipsの損切りに対して45pipsの利確を設定するのは、戦術と地形が合っていない典型です。

レンジブレイク戦略の失敗パターン

質問にもある通り、「レンジブレイク直後にエントリーしたがレンジ幅しか伸びなかった」ケースは非常に多いです。これは、ブレイクアウト後の失速が発生するためです。

このような局面では、「利確はレンジ幅×0.8程度まで」といった、過去の統計に基づくリアルな目標設定が求められます。

リスクリワードは相場環境に合わせて調整するもの

勝ち組トレーダーの多くは、「相場環境に応じてリスクリワード比を柔軟に調整」しています。トレンド相場では1対3も狙えるが、レンジ相場では1対0.8で撤退するなど、一律の比率にこだわらない柔軟性が鍵になります。

さらに、「エントリー根拠」「利確根拠」「損切り根拠」がセットで成立していることが望ましいです。利確目標だけが浮いている場合は、エッジのない取引となりやすく、結果的に負けが続きます。

戦略的な利確設定の実例

たとえば、あるFX通貨ペアで「移動平均線からの乖離が平均して25pips前後で戻る」ことが確認できている場合、利確ポイントをその25pips付近に置くことで、期待値のあるトレードになります。

このように、根拠あるデータやパターンに基づく利確こそが、リスクリワード比を機能させる前提となります。

まとめ:リスクリワード1対1.5は万能ではない

機械的に「1対1.5固定」で取引しても、相場環境やエントリー根拠とマッチしていなければ負けは続きます。重要なのは、各トレードごとに妥当な利確・損切りを見極める力と、それを検証し続ける姿勢です。

裏付けのない設定で戦うのではなく、現実的な値動きや過去の統計、環境認識に基づく「戦略的リスクリワード設計」を心がけましょう。

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