4資産均等 vs 8資産均等:バランスファンドの選び方と分散効果

資産運用、投資信託、NISA

バランスファンドを選ぶ際、4資産均等と8資産均等のどちらが良いか、特に国内債券の割合や新興国、REITの含まれたファンドについての選択に悩む方も多いでしょう。この記事では、両者の違いやそれぞれの特徴を解説し、どちらが自分の投資方針に合っているかを考えるためのポイントを紹介します。

4資産均等と8資産均等の基本的な違い

バランスファンドは、複数の資産クラスに分散投資を行うことでリスクを軽減する投資手法ですが、資産の組み合わせが異なることで、それぞれのファンドのリスク・リターンの特性も異なります。4資産均等は、国内債券、国内株式、外国株式、外国債券の4つの資産クラスに均等に投資を行います。これに対して、8資産均等は、国内外の株式や債券に加えて、REITや新興国資産、さらにはコモディティなどを加えた、より多様な資産クラスに分散投資を行います。

そのため、4資産均等は比較的シンプルで、投資対象が少ないため安定した運用が期待できる一方、8資産均等は、より広範な資産に投資することでリスクを分散しつつ、リターンの可能性を追求することができます。

4資産均等のメリットとデメリット

4資産均等の最大のメリットは、リスクを適切に分散しつつ、比較的安定した運用が期待できることです。特に、国内債券の割合が25%と高いことは、安定的な収益を得るための安全策として機能します。景気の不安定な時期でも、国内債券は安定して収益を上げることが多く、リスクヘッジとして有効です。

しかし、国内債券の利回りが低い現在、その割合が多いことがデメリットともなります。特にインフレの局面では、債券の価値が目減りする可能性があるため、他の資産クラスと比べてリターンが低くなる可能性があります。

8資産均等のメリットとデメリット

8資産均等のメリットは、多様な資産に分散投資することで、リスクを広く分散できる点です。特に新興国市場やREITを含めることで、リターンの可能性を高めることができ、グローバルな視野で投資を行うことができます。

一方で、8資産均等はその分、リスクも分散される一方で、特定の資産が好調でも全体のパフォーマンスに対する影響が少なく、リターンが分散されることもあります。また、新興国やREITといった高リスク資産を含むため、景気変動や市場の不安定な状況では、これらの資産が値動きの幅が大きくなる可能性もあります。

どちらが自分に合っているかを考えるポイント

4資産均等と8資産均等のどちらが自分に合っているかを決める際には、自身の投資目的やリスク許容度を考慮することが重要です。もし安定した運用を重視し、リスクを最小限に抑えたい場合は、4資産均等の方が適しているかもしれません。一方、リターンを追求し、多少のリスクを取ってもグローバルな分散を狙いたい場合は、8資産均等の方が適しています。

投資におけるリスク許容度や投資期間、そして経済の動向を見極めて、自分にとって最適なバランスファンドを選ぶことが重要です。

まとめ

4資産均等と8資産均等は、それぞれの資産構成によってリスクとリターンの特性が異なります。安定性を重視するなら4資産均等、リターンの追求と広範な分散を目指すなら8資産均等が適しています。自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、最適なバランスファンドを選びましょう。

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