投資家の中には短期間で大きなリターンを狙いたいという方も少なくありません。そんなニーズに応えるのが「ブル型ETF(上昇時にレバレッジをかけて値動きするETF)」です。特に「日経平均に連動する3倍ブルETF」を探している方は、現物ETFに加えてCFDや投資信託などの選択肢も視野に入れる必要があります。
ブル型ETFとは何か?
ブル型ETFとは、対象指数が上昇したときに、それ以上の値動きを目指すETFです。例えば「日経平均株価が1%上昇したとき、ETF価格は2%または3%上昇する」ような設計になっています。
これはレバレッジをかけた運用の一種で、短期間の値動きに対して敏感に反応するため、デイトレーダーや短期投資家に人気があります。ただし、逆に下落時のリスクも倍化する点には注意が必要です。
日経平均に連動する3倍ブルETFの実情
2024年現在、日本国内で上場しているETFの中に「日経平均連動型の3倍ブルETF」は存在していません。代表的なブル型ETFとしては以下の2倍型があります。
- NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(コード:1570) – 日経平均の「2倍」の値動きを目指す
- iFreeレバレッジ 日経平均 – 投資信託として提供されているレバレッジ型
これらは2倍のリターンを目指すもので、3倍の値動きを実現するETFは、米国市場など海外においては存在しますが、日本市場では規制やリスク配慮のため提供されていないのが現状です。
代替手段:CFDや先物取引の活用
日経平均に対して3倍の値動きを狙いたい場合、CFD(差金決済取引)や日経225先物取引などを検討する方法があります。これらは実質的にレバレッジ3倍以上の取引が可能です。
たとえば、GMOクリック証券やDMM CFDなどでは日経平均CFDが提供されており、証拠金取引によって少額で大きなポジションを持つことが可能です。ただし、相場の急変時には追証や強制ロスカットのリスクが伴います。
米国ETFで3倍ブル投資は可能
米国市場では、Direxion社の「Daily Japan Bull 3X Shares(JPNL)」などが、日経平均や日本株に対してレバレッジをかけたETFを提供しています。ただし、日本の証券会社では直接取り扱いがない場合が多いため、海外証券口座の開設が必要になる可能性があります。
また、S&P500やNASDAQに対しては「SPXL」や「TQQQ」といった有名な3倍ETFが上場しており、そちらの方が取引環境も整っていておすすめされるケースも多いです。
注意点:ブル型ETFは長期保有に向かない
ブル型ETFは、日々の値動きに対してレバレッジをかける設計となっており、長期的には「価格乖離(減価)」が起きやすいという欠点があります。
たとえば、2日連続で同じ割合で株価が上下した場合、実際の指数とETF価格はズレてくることがあり、「3倍儲かる」わけではないこともあるのです。そのため、ブル型ETFは中長期よりも短期取引向けとして位置づけるべきでしょう。
まとめ:3倍ブルETFを使うなら慎重に
日経平均に連動する3倍ブルETFは日本国内には存在しないものの、2倍ETFやCFD・米国ETFなどの代替手段があります。
- 日本で購入できるブル型ETFは主に2倍
- 3倍を狙うならCFDまたは米国ETFを検討
- レバレッジ投資はリスクとリターンを常に天秤にかけて判断
投資判断は自己責任ですが、適切なリスク管理と目的設定のもと、レバレッジ投資を活用することで資産拡大のチャンスにもつながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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