つみたてNISAで金(ゴールド)は買える?仕組みと投資方法をやさしく解説

資産運用、投資信託、NISA

将来に向けた資産形成の手段として注目されている「つみたてNISA」。最近では、インフレや円安への備えとして「金(ゴールド)」に関心を持つ方も増えており、「つみたてNISAで金を買えるのか?」という疑問を持つ人が多くなっています。この記事では、その仕組みと実際に金へ投資する方法について詳しく解説します。

つみたてNISAの基本と対象商品

つみたてNISAは、年間120万円(2024年以降は新NISAで成長投資枠も含むと最大360万円)までの投資額に対して、運用益が非課税になる制度です。

対象となるのは、金融庁が認可した長期・積立・分散投資に適した一定の条件を満たした投資信託やETFです。直接的な「金の現物」や「純金積立」は対象外です。

金(ゴールド)への投資は可能か?

直接的に金を買うことはつみたてNISAではできませんが、「金価格に連動した投資信託やETF」であれば投資可能なケースがあります。代表的な商品には以下のようなものがあります。

  • 金価格に連動するインデックスファンド
  • コモディティを含むバランスファンド(資源やエネルギーも対象)

ただし、すべてのゴールド関連ファンドがつみたてNISAの対象になっているわけではないため、証券会社の取り扱い商品を確認することが重要です。

つみたてNISAで購入できる金関連ファンドの例

実際に「つみたてNISA対応」として登録されている商品には、以下のようなファンドがあります(※取り扱いは証券会社によって異なります)。

  • eMAXISプラス コモディティインデックス
  • One資源ファンド(ゴールド含む)
  • 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(間接的に金関連資産に分散)

これらは金だけでなく、他の資源・株式などにも分散投資されているファンドであるため、金への純粋な投資とは異なる点に注意が必要です。

なぜ金への投資に注目が集まるのか?

金は、インフレや通貨の価値下落時に価値を保ちやすい「実物資産」として人気があります。特に世界経済の不確実性が高まっている今、ポートフォリオの一部に金を加える投資家が増加傾向にあります。

一方で、金は利息や配当を生まないため、長期的な成長資産としては株式に劣る場合もあります。目的に応じた資産配分が重要です。

つみたてNISA外で金に投資する方法

つみたてNISAの枠外では、以下のような方法で金に投資することが可能です。

  • 純金積立(田中貴金属、三菱マテリアルなど)
  • 金ETF(SPDRゴールドシェアなど)
  • 金鉱株ファンド(ニューモント、バリックゴールドなどを組み入れた投資信託)

節税を優先したい場合はつみたてNISA、金に特化した投資をしたい場合は特定口座など、目的に応じて使い分けるのが賢い選択です。

まとめ:つみたてNISAで金を買うには工夫が必要

つみたてNISAでは金の現物は購入できませんが、金価格に連動する投資信託を選べば、間接的に投資することは可能です。証券会社によって取り扱いファンドは異なるため、商品選びには注意が必要です。

金は資産防衛の手段として有効ですが、全資産を集中させるのではなく、分散投資の一部として取り入れるのが基本です。長期視点でリスクとリターンのバランスを意識して資産形成を進めていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました