アメリカ株だけで本当に十分?投資判断に必要な視点と実例から考えるグローバル分散の重要性

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近年、多くの投資家がアメリカ株に注目しています。S&P500やNASDAQといった代表的な指数の好調さから、「米国株だけで十分なのでは?」と感じる人も少なくありません。しかし、果たしてそれは本当に正しい投資判断なのでしょうか?この記事では、アメリカ株の魅力と限界を整理しつつ、他の市場を含めた投資戦略について具体例と共に解説していきます。

なぜ多くの投資家がアメリカ株に注目するのか?

アメリカ株が支持される理由は明確です。Apple、Amazon、Microsoft、NVIDIAなど世界的に成長を遂げてきた企業が多く、投資先としての魅力が高いためです。

特にS&P500は過去10年以上にわたり高い年平均リターンを記録しており、他国の主要指数と比較しても際立ったパフォーマンスを誇っています。これが「アメリカ株だけでいいのでは?」という見方を後押ししています。

リスク分散の観点からの懸念点

しかし、ひとつの国・市場に集中投資をすることは、思わぬリスクにつながる可能性があります。政治・経済の不安、ドルの価値変動、規制変更など、特定の市場のみに依存していると、問題が起きた際に逃げ場がなくなります。

たとえば2020年のコロナショック時、アメリカ株も一時的に大きく下落しました。もちろん回復はしましたが、同時に金(ゴールド)や一部の新興国株、債券に資産を分散していた投資家の方がリスクを低減できていた例もあります。

新興国株や日本株にもチャンスはある

アメリカ株と比較して、日本株や新興国株は割安なバリュエーションで放置されているケースも多くあります。たとえば2023年〜2024年には、日経平均株価がバブル期以来の高値を更新する動きも見られました。

また、インドやベトナムなどの新興国は中長期的な人口増加や経済成長が見込まれ、長期的な投資対象として注目されています。

アセットアロケーションとポートフォリオ構成の考え方

アメリカ株だけでポートフォリオを構成するのではなく、地域・資産クラスを分散させるアセットアロケーションの考え方が重要です。たとえば、以下のような例があります。

例:バランス型ポートフォリオ

  • 米国株:50%
  • 日本株:15%
  • 新興国株:15%
  • 債券(国内・外国):10%
  • その他(REIT、金など):10%

このような分散を行うことで、ひとつの市場の変動に左右されにくい堅実な運用が可能となります。

ETFや投資信託での簡単な分散投資の実践

個別株で多国籍の銘柄を選ぶのが難しい場合は、ETF(上場投資信託)や投資信託を活用することで、簡単に分散投資が実現できます。たとえば以下のような商品が考えられます。

  • VT(全世界株式ETF)
  • EEM(新興国株ETF)
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド(日本の投資信託)

これらを組み合わせることで、アメリカ株に偏らないグローバルな資産運用が可能となります。

まとめ:アメリカ株「だけ」ではなく、「主軸+分散」のバランスを

アメリカ株は確かに強力な成長エンジンを持つ魅力的な投資先ですが、「それだけ」で資産を預けるのはリスクを伴います。時代や情勢に応じて、他の地域や資産クラスも取り入れることで、安定した長期運用が期待できます。投資の基本はリスクとリターンのバランス。アメリカ株を軸にしながらも、視野を広げた資産配分が、堅実な投資への第一歩です。

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