逆張りはなぜ危険と言われるのか?投資における慣性の法則と戦略の本質を解説

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投資において「逆張りはしてはいけない」という助言を耳にしたことはないでしょうか?この考え方には、単なる感覚的な意見ではなく、トレンドフォローの原則や行動経済学的な裏付けが存在します。本記事では、なぜ逆張りがリスクとされるのか、そしてそれが本当に「してはいけない」行動なのかを、投資戦略と物理法則を対比させながら考察していきます。

逆張りと順張りの違いとは?

「順張り」とは、上昇している銘柄をさらに上昇すると見込んで買う、「逆張り」は、下がっている銘柄がそろそろ反発すると見込んで買う戦略です。順張りは「波に乗る」、逆張りは「波に抗う」と表現されることもあります。

順張りはトレンドに乗る分、勢いが継続していれば利益が伸びやすく、一方の逆張りはリスクが高い分、タイミングが合えばリターンも大きくなります。投資の巧拙は、このタイミング判断と損切りルールに大きく依存します。

「慣性の法則」に逆らうとはどういう意味か?

「慣性の法則」とは、物体が動き続けようとする性質を指します。これをマーケットに当てはめると、「トレンドはしばらく続く傾向がある」と考えることができます。つまり、上がっているものは上がり続け、下がっているものは下がり続ける可能性があるということです。

逆張りはこの流れに逆らう行動となるため、勢いが続いている最中に買ってしまうと、さらなる下落で損失を拡大させるリスクがあります。これが「逆張りは危険」とされる理由の一つです。

逆張りが機能するケースと失敗するケース

逆張りが有効に働くのは、「オーバーシュート(過剰反応)」が起こった時や、支持線・抵抗線などのテクニカル指標と照らし合わせて反転の兆候がある場合です。たとえば、悪材料で急落した後に反発しやすい銘柄などです。

しかし、業績不振や構造的な問題がある企業に対して逆張りすると、値頃感で買ったつもりがそのまま塩漬けになることもあります。つまり、逆張りには強い根拠と損切りルールが不可欠です。

プロと個人投資家で異なる適性

機関投資家やヘッジファンドは、逆張り戦略を活用するケースもありますが、彼らは大量のデータやアルゴリズム、資金力に裏打ちされた損切り体制を整えています。一方、個人投資家が感覚で逆張りを行うと、失敗しやすい傾向にあります。

特に初心者ほど「安いから買う」といった価格だけで判断しがちで、ファンダメンタルズやテクニカル面での裏付けがないままエントリーしてしまいがちです。

逆張りを活かすためのポイント

  • 事前に明確な損切りラインを決めておく
  • テクニカル指標(RSI、MACDなど)で過熱・売られすぎを確認
  • ファンダメンタルズが崩れていない企業に絞る
  • ナンピンは限定的に。無限に続けない

このように、逆張りもルールと根拠があれば戦略として有効に活用できます。

まとめ:逆張りを否定するのではなく、リスク管理が鍵

「逆張りはしてはいけない」と言われる背景には、慣性の法則のようにマーケットにもトレンドの持続性があることと、個人投資家がそれに抗って大きな損失を被りやすい事実があります。

しかし、適切なリスク管理と根拠ある判断があれば、逆張りも有効な戦略となり得ます。投資スタイルに合わせて、順張りと逆張りを使い分ける柔軟さが、長期的な成果を生む鍵になるでしょう。

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