新NISA制度が始まり、多くの人が資産形成の第一歩を踏み出しました。しかし、生活環境の変化や急な出費などにより、思いがけず売却や積立停止を考える場面もあります。本記事では、新NISAを始めて4ヶ月で資金が必要になった場合の「現金化のスピード」「積立の停止方法」「再投資の可否」「非課税期間の扱い」など、実務的な疑問にお答えします。
新NISAで購入した商品はすぐに現金化できる?
新NISAで購入した投資信託や株式は、いつでも売却可能です。売却手続きを行った後、通常は約3営業日後に現金が証券口座に入金されます。
その後、自身の銀行口座へ資金を出金する手続きを行えば、さらに1〜2営業日で引き落とすことが可能です。したがって、売却から現金の引き出しまでには、合計で4〜5営業日程度を見込んでおくと安心です。
積立設定は自動で止まるのか?
銘柄を売却しただけでは、積立設定(定期買付設定)は自動的に止まりません。証券会社のマイページなどで、自ら積立設定を「停止」または「解除」する操作が必要です。
放置しておくと、次回の積立予定日に引き落としエラーが出る可能性があり、証券会社から連絡が来ることもあります。必要がなくなった場合は、必ず手動で設定を変更しましょう。
売却後も同じ銘柄を再購入できるのか?
はい、再購入は可能です。ただし、売却した後の買い直しは、新NISAの非課税枠を再利用する「復活」にはなりません。売却した分の投資枠は再利用できず、再度新たな枠を消費することになります。
たとえば年間360万円の成長投資枠があるうち、すでに100万円を使っていた場合、仮にその100万円分を売却しても、「残り260万円分」の枠しか使えません。
非課税期間は4ヶ月目から数えるのか?
新NISAでは、非課税保有期間は「その年に購入した年から最大20年間」となります。つまり、2024年の1月に購入した商品は、2043年末までが非課税期間です。
したがって、購入からの月数ではなく「購入した年」単位でカウントされ、たとえ4ヶ月しか保有していなくても、その年に投資したという記録は残ります。
実例:無職になったAさんのNISA対応
30代のAさんは2024年に新NISAを始めたものの、4ヶ月後に転職活動で無職となり、積立が困難に。以下の対応を取りました。
- すぐに一部の銘柄を売却 → 3営業日後に証券口座へ資金到着
- マイページで積立設定を解除
- 今後の収入状況次第で、同じ銘柄を少額から再積立の予定
このように、新NISAは柔軟性のある制度であり、途中売却や停止も問題なく対応可能です。
まとめ:新NISAは途中解約もできるが設定変更は忘れずに
新NISAはいつでも売却可能であり、資金が必要になったときに役立つ制度でもあります。ただし、積立設定の停止や非課税枠の再利用不可など、注意点もあります。状況に応じて計画的に資金管理を行い、無理のない範囲で投資を続けましょう。
生活の変化に合わせて柔軟に対応することこそ、長期投資成功の鍵です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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