NISA口座は税制優遇を受けながら投資ができる便利な制度ですが、開設した金融機関によって取り扱える商品やサービスに違いがあります。特に「銀行や郵便局でNISA口座を作ったら株が買えないのでは?」という疑問を持つ人も少なくありません。
NISA口座は1人1口座、変更は原則年1回
NISA口座は1人1口座に限られ、同一年中に複数の金融機関で開設・利用することはできません。また、金融機関を変更するには「金融機関変更届出書」を提出し、翌年から有効となるため、すでにその年にNISA口座で取引を行ってしまうと、年内の変更はできません。
たとえば、2025年に銀行でNISA口座を開設し1円でも取引をした場合、2026年まで他の証券会社へ変更することはできません。したがって、個別株投資を目的とするならば、最初にどの金融機関でNISA口座を作るかが重要です。
銀行・郵便局のNISA口座では株式が買えない?
多くの銀行や郵便局では、NISA口座で取り扱う商品が「投資信託のみ」に限られており、個別株は購入できないのが一般的です。これに対して、ネット証券や総合証券ではNISA口座で個別株、ETF、REITなど幅広い商品を購入することができます。
したがって、個別株を買いたい人が銀行や郵便局でNISA口座を開設してしまうと、その年はNISA口座では個別株を買うことができません。
NISA口座を変更できるタイミングと手続き
変更の手続きには、現在の金融機関に「勘定廃止通知書」の発行を依頼し、希望する新しい金融機関に「金融機関変更届出書」とともに提出する必要があります。ただし、その年にNISA口座で取引していないことが条件です。すでにNISA口座で取引してしまった場合、変更は翌年以降となります。
年末近くに開設して、まだ取引していない場合であれば、変更が間に合う可能性がありますので、すぐに金融機関に確認しましょう。
個別株を買いたいなら「特定口座」で投資も可能
もし今年はNISA口座で個別株が買えない状況であっても、課税口座(特定口座または一般口座)で個別株を買うことは可能です。税制優遇はありませんが、損益通算や確定申告不要(源泉徴収あり)などの利便性がある「特定口座」は多くの投資家が活用しています。
そのため、NISA口座の変更ができる翌年までの間は、特定口座で投資をしつつ、変更のタイミングを逃さないよう準備するのがおすすめです。
まとめ
NISA口座を銀行や郵便局で開設してしまった場合、当該年に取引していると変更は翌年までできません。銀行・郵便局では個別株を扱っていない場合が多いため、株式投資を希望するならネット証券などの証券会社に口座を変更する必要があります。それまでの間は、特定口座を利用することで個別株投資を継続することが可能です。事前の金融機関選びは慎重に行いましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント