ビットコイン（BTC）の価格上昇に伴い、暗号資産関連株であるメタプラネット（3350）やリミックスポイント（3825）への投資が注目を集めています。これらの銘柄は、BTCの価格変動に連動して株価が大きく動くことがあり、短期的な利益を狙う投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
現物BTCと関連株の投資戦略の違い
現物BTCへの投資は、暗号資産取引所を通じて直接購入する方法です。一方、メタプラやリミポは、BTC関連事業を展開する企業の株式であり、株式市場を通じて取引されます。これらの株式は、BTCの価格動向や企業の業績に影響を受けるため、現物BTCとは異なるリスクとリターンの特性を持っています。
例えば、2025年5月22日には、BTCの価格が過去最高値を更新したことを背景に、メタプラネットとリミックスポイントの株価がストップ高となりました。しかし、翌日には利益確定の売りが優勢となり、両社の株価はストップ安に転じました。（参考：株探）
税制の影響と2026年からの分離課税導入
現行の日本の税制では、暗号資産の利益は「雑所得」として総合課税の対象となり、最大で55%の税率が適用される可能性があります。これに対し、株式の譲渡益は申告分離課税が適用され、税率は一律20.315%となっています。
しかし、2026年度からは、暗号資産に対しても申告分離課税が導入される見込みです。これにより、BTCの利益に対する税率が一律20.315%となり、税負担が軽減されることが期待されています。（参考：CoinPost）
投資家が関連株を選ぶ理由
税制の違いに加え、投資家がメタプラやリミポを選ぶ理由として、以下の点が挙げられます。
- 証券口座で取引可能：暗号資産取引所の口座を開設する必要がなく、既存の証券口座で取引が可能です。
- 短期的な値動き：BTCの価格変動に連動して、株価が大きく動くことがあり、短期的な利益を狙うことができます。
- 企業の成長性：BTC関連事業を展開する企業の成長性に期待して投資するケースもあります。
リスクと注意点
一方で、メタプラやリミポへの投資には以下のリスクも存在します。
- 株価の変動性：BTCの価格変動に加え、企業の業績や市場の動向によって株価が大きく変動する可能性があります。
- 流動性リスク：取引量が少ない場合、希望する価格での売買が難しくなることがあります。
- 企業固有のリスク：経営状況や財務状況など、企業固有のリスクが存在します。
まとめ
メタプラネットやリミックスポイントへの投資は、BTCの価格動向に連動した短期的な利益を狙う戦略として有効ですが、株価の変動性や企業固有のリスクを考慮する必要があります。2026年度からの暗号資産に対する申告分離課税の導入により、現物BTCへの投資環境も改善されることが期待されます。投資家は、自身の投資目的やリスク許容度に応じて、現物BTCと関連株のどちらが適しているかを検討することが重要です。
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