株式投資を行う際に重要な指標の一つであるPBR(株価純資産倍率)について、具体的にどのような資産が計上されるのか、またその中に現金や投資有価証券などが含まれるのかについて疑問を持っている方も多いでしょう。本記事では、PBRに関連する資産計上の詳細について解説します。
PBRとは?
PBR(Price to Book Ratio)は、企業の株価とその企業の純資産を比較する指標であり、企業の価値を評価するための基本的な指標の一つです。PBRが低ければ、企業の株が割安とされ、高ければ割高と評価されることがあります。この指標は、特に資産価値を重視する企業に対して重要な意味を持ちます。
企業の純資産(BPS)とは、総資産から負債を差し引いたものを指し、企業が持っている資産の実際の価値を示します。
PBRに計上される資産
PBRの計算において、企業の純資産に含まれる資産には、土地、設備、現金、現金同等物などの資産が含まれます。具体的には、企業の財務諸表に記載されたすべての資産の評価額が反映されます。ここで注意すべき点は、土地や設備、投資有価証券の評価が、実際の市場価値や時価でない場合もあることです。
例えば、投資有価証券は市場価値を基に評価される場合が多いですが、現金および現金同等物はそのまま金額が計上されるため、直接的な価値の変動を受けません。
現金同等物と投資有価証券の計上について
現金及び現金同等物は、投資有価証券の時価を計上することはありません。現金同等物は短期的に換金可能な資産(例えば短期の国債や預金など)であり、その金額は企業の現金フローに影響を与える要素として、PBRの算出において反映されます。
一方、投資有価証券については、企業が保有している株式や債券などの評価が必要です。これらの有価証券の時価は、市場価値に基づいて定期的に評価され、企業の資産価値に影響を与えます。PBRにおいては、投資有価証券の時価が反映されるため、その時価が市場で変動することもあります。
まとめ
株式投資におけるPBRは、企業の純資産価値を評価するために非常に重要な指標であり、計上される資産には土地や投資有価証券、現金同等物が含まれます。現金および現金同等物は時価評価されるわけではありませんが、投資有価証券の時価はそのままPBRに反映されます。PBRを正確に理解するためには、企業の資産評価がどのように行われているのかを把握することが重要です。
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