戻り持ち合い下抜けパターンは勝てるのか?下降トレンド中のブレイク戦略を検証

外国為替、FX

チャートパターンにおいて、「下げトレンド中に戻りをつけ、持ち合いを下にブレイクする」パターンは、トレンドフォロワーの中でも人気の戦略の一つです。特にトレンドが明確であれば、シンプルなエントリーロジックでも一定の勝率を維持できるとされています。本記事では、このパターンの優位性、勝率、リスク管理、そして実践に向けた注意点について詳しく解説します。

下降トレンド中の戻り持ち合いとは?

この戦略は、明確な下落トレンドの中で一時的な反発(戻り)が発生し、その後、価格が持ち合い(横ばい)状態に移行。持ち合いのサポートラインを下抜けたタイミングでエントリーするというものです。

典型的には、「フラッグ型」「ペナント型」「ボックス型」のチャートが形成されやすく、それらの下抜けは再度トレンド方向に動き出すシグナルと見なされます。

勝率は55%以上を狙えるのか?

実際の検証では、トレンドが強く、ボラティリティが安定している相場環境においては、勝率55%前後が狙える戦略です。ただし、勝率は相場状況、時間軸、エントリータイミング、利確損切りの設計によって大きく変動します。

たとえば、1時間足や4時間足などの中長期足でこのパターンを狙い、損切りを直近の戻り高値に設定、利確をリスクリワード比1:2で設計した場合、勝率50〜55%程度で長期的に収益化している例も存在します。

エントリーポイントと損切り・利確の基準

  • エントリー:持ち合い下限の明確なサポートラインをローソク足実体で割った直後
  • 損切り:持ち合いの上限または戻り高値の少し上に設定
  • 利確:損切り幅の1.5倍〜2倍を基本とするリスクリワード比(例:−30pipsで+60pips)

さらに、下抜け直後の「戻し(リテスト)」を待ってから入ることで、だましを回避できる可能性も高まります。

勝ちパターンと負けパターンの具体例

勝ちパターン例:USD/JPY 4時間足で下降トレンド中にボックスレンジを形成。下限ラインをブレイクし、その後20pips程度の戻しを経て急落。リスクリワード1:2で+60pips達成。

負けパターン例:EUR/USD 15分足で持ち合い下抜けと見せかけた後、V字反転して損切りにヒット。ブレイクが短期トレンドの終点で、ボラティリティが低下していた。

このように、ブレイク後の勢い(モメンタム)が不十分な場合は、だましの可能性が高まります。

再現性を高めるコツと注意点

  • トレンド方向を複数の時間軸で確認する
  • エントリーはローソク足実体の確定後に行う
  • ブレイク後の出来高やボラティリティを確認する
  • 指標発表前後や流動性の低い時間帯は避ける

特に、「どの時間軸でのトレンドか」を明確にした上で、一貫したトレードルールを作成・検証・記録することが、機械的に繰り返せる戦略としての安定性を高めます。

まとめ:戻り持ち合い下抜けは「勝てる型」だが、精度は設計次第

下降トレンド中に戻りを挟んだ持ち合いを下にブレイクするパターンは、一定の勝率を持つ有効な手法です。ただし、勝率55%以上を安定的に出すには、明確なエントリールールとリスクリワード設計が不可欠です。トレンド方向の確認、だましへの対処、検証と改善を繰り返すことで、このシンプルな手法を確かな武器にすることができるでしょう。

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