ニーサを利用した出口戦略で「4%ルール」がよく取り上げられます。この戦略では、毎年4%ずつ資産を切り崩していくことで、長期間にわたって資産を維持しながら運用することを目指します。しかし、実際に運用する際には、資産が無くなることを心配する人も多いでしょう。今回は、4%ルールがどのように機能し、実際に資産が減ることがないのか、またそのリスクについて解説します。
4%ルールとは?
4%ルールとは、退職後に資産を毎年4%ずつ引き出すことで、長期間にわたって安定的に資産を運用し続けられるという投資戦略です。例えば、1,000万円の資産があれば、毎年40万円を引き出しながら運用を続けるというものです。このルールが提唱された背景には、過去の市場データを元にした研究結果があり、長期間の運用で資産を維持する可能性が高いとされています。
株価の変動と資産の減少リスク
質問にあるように、株式を保有しながら4%ルールを適用して資産を切り崩していく場合、株価が上昇すれば売る株数は減少し、株価が下落すれば売る株数が増えるという現象が起こります。例えば、最初に1800株で1,800万円の資産を保有している場合、最初の年に4%の144万円を引き出すためには72株を売ることになります。しかし、株価が倍になると3600万円になり、144万円を引き出すためには69株を売ることになります。
資産が無くならない理由とその計算
株価が上昇する場合、売る株数が減り、資産が減るペースが遅くなるため、資産がなくなる心配が少なくなります。しかし、株価が下落すれば、売る株数は増え、早い段階で資産が減少するリスクもあります。このため、4%ルールが有効であるためには、株式市場が安定して成長を続けることが前提となります。
4%ルールの限界とリスク
4%ルールが絶対に成功するわけではなく、株価の大きな下落や不安定な経済状況が続くと、予想通りに資産を切り崩すことができなくなるリスクがあります。また、長期間にわたって運用するため、生活費の支出や物価の上昇などにも注意を払う必要があります。
まとめ
4%ルールを活用した出口戦略は、株価が安定して成長している場合に有効ですが、株式市場の変動リスクもあることを理解しておくことが重要です。資産が減るリスクを避けるためには、リスク分散をしっかりと行い、株価の変動に対応できる柔軟な運用を心掛けることが大切です。
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