新NISAを活用した積立投資は人気ですが、いざ売却しようとすると「まだ保有しているように見える」「売却金額が想定より低い」といった混乱が生じやすいものです。この記事では、楽天証券の新NISAにおける売却処理のタイミングや表示の仕組み、評価損益による売却価額の差について丁寧に解説します。
売却しても保有に残って見える理由
楽天証券のNISA口座で投資信託を売却した場合、注文が即時に反映されるわけではありません。特に投資信託は株式と異なり「約定日(実際に売却が成立する日)」が1〜3営業日後になるため、注文当日には保有資産から除外されず、保有残として残って見えることがあります。
たとえば、6月10日(月)に売却注文を出したとしても、約定日が6月12日(水)であれば、それまでは「保有商品」として表示され続けます。
「売却中」の表示が残るのは処理中だから
売却中のステータスは、証券会社が処理を完了するまでの間表示されます。楽天証券の画面では、「注文履歴」や「注文状況」などのメニューで確認できますが、そこに「売却中」と記載されているのは、売却注文がまだ約定していない(もしくは資金化されていない)ことを示します。
このステータスが「完了」に変わると、現金残高に反映され、保有資産一覧からも削除される仕組みです。
売却価額が積立額の半分に見える理由
投資信託は市場の値動きによって基準価額(1万口あたりの価格)が変動します。そのため、積立時に購入した価格よりも現在の価格が下がっている場合、売却価額は投入した元本より少なくなってしまいます。
たとえば、10万円分を積み立てたとしても、市場が下落し評価額が5万円に減少していれば、売却価額もその5万円前後になるのです。これは損失が発生している状態で、いわゆる「含み損を確定させた」ということになります。
確認しておきたい画面とタイミング
楽天証券では、以下の項目で売却状況と金額を確認できます。
- 「保有商品一覧」:まだ反映前でも表示される
- 「注文履歴」:売却注文の詳細が見られる
- 「取引履歴」:完了後の資金移動を確認
また、約定日・受渡日がずれるため、資金が現金残高に移るには数営業日かかります。通常は注文日から2〜3営業日後に反映されます。
心配なときはカスタマーサポートへ
万が一、売却処理が5営業日以上経過しても「売却中」のままになっている、あるいは資金が反映されない場合は、楽天証券のカスタマーサポートに問い合わせましょう。
スマホを使っている場合はアプリから、PC利用ならログイン後のメッセージ機能も活用できます。
まとめ:売却処理にはタイムラグがある点に注意
・楽天証券の新NISAでの投資信託売却は、約定までに1〜3営業日かかる。
・売却中の表示が残っていても正常。資金反映はさらに1営業日ほど遅れる。
・売却価額が低く見えるのは評価損によるものが多く、積立元本との差額を確認することが重要。
焦らず取引履歴をチェックし、疑問があれば問い合わせるのが安心です。

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