外貨定期預金は高金利が魅力的ですが、税金の仕組みを理解しておくことが重要です。特に、利息にかかる税金と為替差益にかかる税金の2種類があるため、それぞれの課税タイミングと計算方法を知っておきましょう。
1. 外貨定期預金の税金の種類
外貨定期預金で発生する税金は主に以下の2つです。
- 利息にかかる税金:預金の利息に対して源泉徴収される。
- 為替差益にかかる税金:外貨を円に換える際に発生する利益に対して課税される。
2. 利息にかかる税金(利子所得)
外貨定期預金の利息は源泉徴収税が適用されます。
- 日本国内の金融機関に預けた外貨定期預金の利息は、20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)が源泉徴収されます。
- この税金は、利息が発生した時点で自動的に差し引かれます。
例:ドル建ての外貨定期預金に100万円を預け、3ヶ月で5%の利息(年率)がついた場合、受け取る利息は以下のようになります。
利息(税引き前) | 源泉徴収税(20.315%) | 税引き後の利息 |
---|---|---|
100万円 × 5% × 3/12 = 12,500円 | 12,500円 × 20.315% = 2,539円 | 12,500円 – 2,539円 = 9,961円 |
この場合、最終的に受け取れる利息は約9,961円となります。
3. 為替差益にかかる税金(雑所得)
外貨定期預金の利息は自動的に外貨普通預金に入金されますが、この時点では為替差益に対する税金は発生しません。しかし、将来的に外貨を円に換える際、為替レートの変動により利益が発生した場合、その利益に対して課税されます。
- 外貨→円に換えた時の利益(為替差益)は雑所得として課税対象。
- 雑所得は年間20万円を超える場合に確定申告が必要。
例:1ドル=130円の時に外貨定期預金をしたが、満期後に1ドル=140円になっていた場合、利益(為替差益)は以下のように計算されます。
預け入れ時のレート | 円に戻す時のレート | 利益(為替差益) |
---|---|---|
130円/ドル | 140円/ドル | 10円/ドル × 保有ドル数 |
例えば、1000ドルを円に戻す場合、
10円 × 1000ドル = 1万円の為替差益が発生します。
年間の合計が20万円以下なら確定申告不要ですが、それを超える場合は確定申告が必要です。
4. どの時点で税金が発生するのか?
タイミング | 税金の種類 | 課税方法 |
---|---|---|
外貨定期預金の利息が支払われた時 | 利子所得 | 源泉徴収(20.315%) |
外貨を円に戻した時 | 雑所得(為替差益) | 年間20万円超なら確定申告が必要 |
5. まとめ
外貨定期預金の税金は、利息にかかる源泉徴収税と為替差益にかかる雑所得税の2つがあります。
- 利息は支払い時に20.315%の税金が自動的に差し引かれる。
- 外貨を円に戻した際、為替差益が発生すると雑所得として扱われ、年間20万円を超える場合は確定申告が必要。
税金を最適化するためには、為替レートの動きを考慮しながら外貨の取り扱いを行うことが重要です。
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