証券口座を開設したばかりの方にとって、配当金の受取方式はわかりにくいポイントの一つです。特にSBI証券では「株式数比例配分方式」と「従来方式」という選択肢があり、マイページに表示される内容と申し込み時の選択が異なるように見えるケースもあります。この記事では、配当金の受取方式の仕組みやSBI証券の初期設定についてわかりやすく解説します。
配当金の受取方式には2種類ある
まず基本を押さえましょう。上場株式の配当金を受け取る方法は以下の2つに分類されます。
- 株式数比例配分方式：証券口座に自動で入金され、NISA口座の非課税メリットも得られる。
- 従来方式：郵便局で現金を受け取る「配当金領収証方式」や、銀行口座への直接振込など。
NISAやつみたてNISAを活用する場合、非課税メリットがある株式数比例配分方式が圧倒的に有利です。
SBI証券の初期設定は「従来方式」？
結論から言うと、SBI証券では口座開設直後の初期設定は「従来方式」になっていることが多いです。口座開設の際に「株式数比例配分方式を希望」と選択していても、正式に反映されるまでには数日〜数週間かかるケースがあります。
このタイムラグの間にログインしてマイページを確認すると、「従来方式」と表示されていることがあり、「設定が反映されていないのでは？」と不安に感じる方が多いのです。
自分の配当金受取方式を確認する方法
SBI証券で自分がどの方式になっているかは、次の手順で確認できます。
- マイページにログイン
- 「口座管理」→「お客様情報 設定・変更」へ進む
- 「配当金受取方法の確認・変更」から現在の設定をチェック
ここで「株式数比例配分方式」と表示されていれば、設定は正しく反映されています。もし「従来方式」のままであれば、手動で変更申請が必要です。
配当金受取方式を変更する方法
配当金の受取方式を変更したい場合は、以下の方法で手続きします。
- SBI証券のマイページから「配当金受取方式」の設定画面に進む
- 「株式数比例配分方式」を選択し、変更を確定
- 数営業日以内に反映される（反映後、マイページでも表示が変わる）
この設定は証券保管振替機構（ほふり）に反映されるため、全上場株式に共通して適用されます。
実際の体験談：設定が反映されるまでの注意点
ある利用者は、口座開設と同時に株式数比例配分方式を選んだものの、実際にマイページ上で反映されたのは2週間後でした。その間に配当金の権利確定日を迎えてしまい、最初の配当金は従来方式で受け取ることになったとのことです。
こうしたケースを避けるためには、口座開設後すぐに配当金の設定状況を確認することが重要です。
まとめ：配当金の受け取り方は自分で管理しよう
株式投資を始めたばかりの方にとって、配当金の受取方法は見落としがちな項目ですが、投資の利益を最大化するにはとても重要です。SBI証券では初期設定が「従来方式」となっていることが多いため、口座開設後は必ず設定を確認し、必要に応じて「株式数比例配分方式」へ変更することをおすすめします。
配当金の受け取りにおいて損をしないためにも、設定確認はしっかり行いましょう。
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