株式投資では「短期間で大きく値上がりする銘柄を見つけて一気に売る」という戦略に魅力を感じる方も多いでしょう。確かに、うまくいけば利益が大きく、爽快感もあります。しかし、その裏にはリスクも多く潜んでいます。今回は、株価が急騰しそうなときの売買判断について、冷静な視点から解説します。
株価が「20%急騰」するケースはどの程度あるのか?
実際に株価が1週間で20%も上がることは、全体の相場環境や銘柄によってはあります。例えば、業績発表でサプライズ決算が出た場合や、買収や合併などのポジティブなニュースが出たときなどです。
ただし、これらの急騰は一時的であることが多く、急落も併せて起こることが珍しくありません。期待が先行しすぎると、事実発表後に「材料出尽くし」で売られるリスクもあります。
急騰時の「売り時」はどのように見極める?
急騰したときに「今売るべきか、それとももう少し待つべきか」で迷うのは自然です。そんなときは、次の2つの視点を持つと冷静になれます。
- 自分の投資目的に立ち返る:短期売買を狙っているのか、中長期で保有する予定だったのか。
- 利益確定ラインと損切りラインを事前に決めておく:株価が上がってから焦って売買するより、事前の戦略が大切です。
仮に利益が出ているなら、一部だけ売って様子を見る「分割売却」もリスク軽減に有効です。
実際の急騰例とその後の展開
2020年のコロナ禍では、医療関連や巣ごもり需要関連銘柄が短期間で急騰しました。たとえば某オンライン会議ツール関連株は1か月で50%以上の上昇を見せましたが、その後数か月で大きく下落した例もあります。
このように、急騰直後に飛び乗った人は高値掴みとなるリスクも抱えています。チャートを分析し、出来高の変化や天井サイン(長い上ヒゲなど)を観察することも重要です。
短期売買に潜む落とし穴
短期売買は「当たれば儲かる」反面、心理的負担やミス判断も起こりやすいです。特に「もっと上がるかもしれない」と欲張った結果、売り時を逃すケースもよくあります。
また、売買を繰り返すと税金や手数料もかさみます。20%の利益があっても、実質の手取りは16%程度になる点も頭に入れておきましょう。
冷静な判断が利益を守る
もし明日から株価が急騰しても、事前に決めたルールに従い、淡々と行動できる人が最終的に勝ち残ります。過去の経験や相場観をもとに、「売る理由」「保有する理由」を明確に持つことが、焦らない投資への第一歩です。
まとめ:急騰時こそ感情に振り回されない判断を
株価が急に20%上がったからといって、感情に任せて一気に売るのは危険です。自分の投資方針と照らし合わせ、冷静に「今が本当に売り時か?」を判断しましょう。
事前に戦略を立てておけば、いざという時にも自信を持って決断できます。株式投資は、短期の勝ち負けではなく、長期で見た「安定した成果」が何よりも大切です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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