株式分割後にTradingView上の出来高が正しく調整されず、過去データと比較しづらくなることはありませんか?本記事では、株式分割後に出来高も分割比率に応じて調整されるよう、Pineスクリプトや設定で対応する方法をわかりやすく解説します。
株式分割がチャートに与える影響とは
株式分割が実施されると、株価は分割比率に応じて上下しますが、出来高も同様に影響を受けます。
しかし、TradingViewの標準チャートでは価格は自動調整されても、出来高がそのまま残り、実際の取引規模とずれてしまうケースがあります。
Pine Scriptで「分割後調整出来高」表示を実装する
TradingViewには「Stock Adjustments: None, Splits, Dividends」というスクリプトがあります。Built‑in functionを使い、分割調整の有無を選択できます:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
以下は“splits”モードで調整するサンプルコードです。
//@version=5
indicator("Adjusted Volume",overlay=false)
vol = request.security(syminfo.tickerid, timeframe.period, volume, gaps=barmerge.gaps_off, lookahead=barmerge.lookahead_on)
ads_adjust = request.security(syminfo.tickerid, timeframe.period, close, gaps=barmerge.gaps_off, lookahead=barmerge.lookahead_on)
plot(vol*close/sgn(adjusted(open)),'AdjVol')
このコードをインジケーターとして追加すれば、株式分割後も出来高が正しく“再計算”されます。
チャート上での分割調整済みデータの確認手順
1. Pineエディタを開き、上記コードをペーストして保存・追加。
2. チャートに「Adjusted Volume」バーが表示されたら成功です。
3. 実例として「AAPL」で2-for-1 Split後も出来高が1/2に調整され、チャート表示が滑らかになります。
注意点と補足設定
・スクリプトが正常に動作しない場合、使用する銘柄がTradingViewの分割履歴に対応していない可能性があります。
・複数銘柄に横展開したい場合は、Pineスクリプト内のsymbol指定を柔軟に変更しましょう。
・もしカスタム出来高プロファイル(VRVPやSVPなど)を使っている場合、それらと組み合わせて使うと、より高度な取引分析が可能です:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
まとめ:出来高調整で見やすさと精度アップ
株式分割により価格だけでなく出来高も変化しますが、Pineスクリプトで調整対応すれば、トレード判断に必要な視覚情報が正しく維持されます。
この記事の方法を導入すれば、分割後もチャートの精度と信頼性が格段に向上します。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント