この記事では、「金は株式と逆相関」と言われる背景や、経済ショック時に金が株式よりも早く反発する傾向はあるのかを、過去事例や学術研究をもとに整理して解説します。
金と株式の相関関係:経済ショック時の基本動向
研究では、通常期には金と株式の相関は低く、金はリスクヘッジ(ヘッジ資産)として機能しやすいとされています。一方、金融危機期などの極端な状態では相関が崩れることもあります。特に2008年の金融危機では、金は株価が37%下落する中、25%上昇したと報告されています【参照】。
同様に、2025年の株価暴落局面でも、金は比較的堅調に推移したとする報告があり、株と逆の動きを見せた例も確認されています【参照】。
実例:2008年~2020年のショック局面での金価格
・2008年:S&P500が約37%下落した期間中、金は25%上昇しました【参照】。
・2020年コロナショック:短期的には金も一時的に下落しましたが、数週間後には2,000ドル台に回復、株価の戻りより早かった例もあります【参照】。
学術研究が示す傾向と条件
多くの研究では、金は株式の下落局面で「ヘッジ効果」や「セーフヘブン(安全資産)」となるとされていますが、その効果は市場状態によって変動します。一部論文ではショック時に金の安全資産性が弱まるケースも報告されています【参照】。
特に、極端な暴落局面では株式と同じく短期的に下落することもあり、常に即座に上昇するわけではないことに注意が必要です【参照】。
金の動き~下落と反発のパターン
金は、一時的に株式とともに売られる「リスク回避の流動性確保」で下落することがあります。しかし、株式と比べてその下げ幅は小さく、下げ止まり後は比較的早く反発する傾向があります【参照】。
したがって、短期的な下落もありますが、全体としては比較的早く回復する傾向が見られます。
投資家視点:金と株式の使い分け方
金は株式に対するヘッジとして有効な一方、ボラティリティの高さや配当・利回りがないことを考慮し、ポートフォリオ比率としては一般的に5~10%程度を推奨する声があります【参照】。
安定性を求めるなら現金や債券との組み合わせ、金は補完的な資産として位置付けるのが合理的です。
まとめ
経済ショック時、金は株式の下落をある程度抑えるヘッジ資産として作用することがありますが、必ずしも瞬時に反発するわけではありません。
短期的な暴落直後には金も下げる可能性がある一方、その後の回復は比較的早く、結果として株式以上のパフォーマンスを示すケースが多く見られます。
投資戦略としては、金を含めた資産分散を行い、市場の不確実性に備える姿勢が重要です。

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