FX取引の中で、特に日本のトレーダーに注目されがちな”ゴトー日(5と0のつく日)”。これが為替市場にどのような影響を与え、また自動売買(EA)にどのような影響を及ぼすのかを解説します。特に、GBP/USDのようなドル絡みの通貨ペアを取引する人にとって、ゴトー日をどう扱うかは重要な判断材料となる可能性があります。
ゴトー日とは?為替市場に与える影響
ゴトー日とは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日など「5と0のつく日」を指します。これらの日には企業の月次決済などでドルの需要が高まり、特に東京時間でドル買いのフローが集中しやすい傾向にあります。
例えば、日本の大手輸出企業がドル建てでの決済のために大量のドルを買う動きが集中すると、USD/JPYは上昇しやすくなりますが、GBP/USDには間接的に影響する可能性があります。
GBP/USDにゴトー日の影響はあるのか?
ゴトー日が最も顕著に影響するのはUSD/JPYなどのドル/円通貨ペアです。しかし、ドルを含む他の通貨ペア(GBP/USDなど)も間接的に流動性やボラティリティが変化することがあります。
たとえば、USD/JPYが急騰すると、クロス円(GBP/JPYなど)やドルストレート(GBP/USD)も相関で変動することがあるため、ゴトー日の動きを無視するのは危険です。
自動売買(EA)はゴトー日を避けるべきか?
結論から言えば、EAのパフォーマンスはゴトー日には安定しない傾向があるため、EAのロジックによっては運用を一時停止する判断が有効な場合もあります。
特に、レンジ相場に強いロジックの場合、ゴトー日の突発的なトレンド発生により損失を被るケースもあります。逆に、トレンドフォロー型のEAであれば恩恵を受ける可能性もあります。
実際の運用例と対処法
あるGBP/USD専用のEAを運用していた個人トレーダーは、ゴトー日の東京時間のみ稼働を停止することでドローダウンを減らし、年間成績を改善した実例があります。
また、曜日フィルターや時間帯フィルターを活用して、リスクの高い時間帯のエントリーを避ける手法も有効です。
EA開発者が考慮すべき設計ポイント
- ゴトー日のフラグを条件に加える
- 東京時間の指標や実需フローに合わせて稼働ON/OFF
- ボラティリティが一定値を超えたらポジションを取らない
このような対策を組み込むことで、より柔軟かつ堅牢な自動売買システムを構築できます。
まとめ:ゴトー日を味方につけた自動売買戦略を
ゴトー日は主に日本円に影響しますが、間接的にドルを含む他通貨ペアにも影響が及ぶことがあります。GBP/USDを自動売買で運用する際も、ゴトー日の動きを意識した設計がパフォーマンスの安定化につながります。
EAの種類や戦略によって対応は異なりますが、ゴトー日を盲目的に避けるのではなく、分析と検証に基づいた対応を心がけましょう。

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