株やFX、CFDなどの取引でよく聞く「スリッページ」は、注文価格と実際の約定価格の差を指します。特にアプリを使って高速で取引を行うユーザーにとっては、スリッページの制御が重要です。本記事では、SBI証券の取引アプリにおけるスリッページの設定の有無や確認方法、代替策について詳しく解説します。
スリッページとは?その仕組みを理解しよう
スリッページは、市場の急変動や取引量が多いときに発生しやすく、希望した価格よりも不利な価格で注文が通ることを意味します。たとえば、成行注文を出した直後に相場が動いた場合、数ティック不利な価格で約定することがあります。
逆に、有利な価格で約定することもあるため、すべてが悪いわけではありませんが、特に短期トレードでは不利益となりやすく、注意が必要です。
SBI証券アプリのスリッページ設定の有無
2024年時点での最新の「SBI証券 株アプリ」や「SBI証券 米国株アプリ」では、ユーザーが任意でスリッページ幅を設定する機能は提供されていません(FXやCFDアプリを除く)。
そのため、スリッページを最小限に抑えるには、成行注文よりも指値注文を活用し、約定価格を自分で指定するのが有効です。
アプリでできる注文方式の活用
SBI証券のアプリでは、株式取引で以下の注文方式が利用可能です。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文(FXアプリなど)
特にスリッページを避けたい場合は、「指値注文」で約定価格をコントロールし、「逆指値注文」で損切りラインを設定することで、自動売買に近い安定性を得られます。
スリッページが気になるユーザーへの対策
アプリでスリッページ設定ができない以上、トレーダーは別の工夫が必要です。以下の方法で対策できます。
- 注文はできるだけ指値を使う
- ボラティリティが高い時間帯の取引を避ける
- 注文前に板情報を確認し、価格変動の兆しがないかチェックする
また、どうしてもリアルタイムで反映される約定精度を求める場合は、PC版の「HYPER SBI」などを活用するのも選択肢です。
FXやCFDではスリッページ設定が可能な場合も
SBI証券のFX取引(SBI FXトレードやSBI証券FXなど)では、スリッページ幅を自分で設定できる機能が用意されていることがあります。たとえば「0.1銭以内まで許容」などの設定を事前に行うことで、より精度の高い約定が可能になります。
暗号資産やCFDなども一部スリッページ制御機能を持つ取引アプリがあるため、アセットごとにアプリの機能確認を行うのが賢明です。
まとめ:スリッページを理解し、戦略的な注文を
現時点でSBI証券の株アプリにスリッページ幅を明示的に設定する機能は存在しませんが、指値注文の活用や相場の見極めによって影響を最小限に抑えることは可能です。
取引スタイルに応じたアプリの選択や、上位ツール(HYPER SBIなど)の併用も検討し、戦略的に対応することで満足度の高い取引を実現できます。

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