NISA制度を活用して資産運用を行う個人投資家が増える中、「債券」や「REIT（不動産投資信託）」をNISAで購入できるのか、という疑問を持つ方も多くなっています。特に2024年からの新NISA制度では、投資枠が積立投資枠と成長投資枠に分かれているため、それぞれで購入可能な商品に違いがあります。
新NISA制度の基本構造
新しいNISA制度では、以下の2つの投資枠があります。
- つみたて投資枠（年120万円）：長期積立・分散投資を目的とした非課税枠
- 成長投資枠（年240万円）：株式やETFなど幅広い商品が対象の非課税枠
つみたて投資枠は、金融庁が認めた一定の基準を満たす投資信託のみ購入可能です。一方、成長投資枠は個別株やETF、REIT、債券関連ファンドなど、より自由度の高い商品選定が可能です。
REITや債券型投資信託はどちらの枠で購入できる？
REITや債券型の投資信託は、原則として成長投資枠で購入することになります。なぜなら、つみたて投資枠では「長期の積立・分散投資」に適した商品のみが対象となっており、価格変動の大きいREITや債券は除外されているためです。
例えば、以下のような商品はつみたて投資枠では買えません。
- 国内・海外REITのETF（例：上場J-REIT、iシェアーズREIT ETFなど）
- 高リスク債券を組み入れたアクティブファンド
- REIT特化型のインデックスファンド
成長投資枠でのREIT・債券ファンドの活用方法
成長投資枠で購入できる商品には幅広い選択肢があります。具体的には以下のような活用方法が考えられます。
- J-REITや海外REITのETFを購入して不動産収益を狙う
- 為替リスクを抑えた国内債券ファンドで安定性を補完する
- 物価連動国債ETFなどインフレ対応型資産への投資
ただし、債券型やREIT型は金利変動の影響を受けやすいため、ポートフォリオ全体のバランスを意識することが重要です。
実例：NISAをフル活用した資産形成戦略
40代の会社員Aさんは、つみたて投資枠で「全世界株式インデックスファンド」を月10万円積立しつつ、成長投資枠では「上場J-REIT（1343）」と「iシェアーズ米国総合債券ETF（AGG）」を購入しています。これにより、リスク分散された資産形成が実現できており、値動きの異なるアセットをNISAの中でバランスよく組み合わせています。
よくある勘違いと注意点
NISAでは「どの投資枠で何が買えるか」が非常に重要です。以下はよくある勘違いです。
- REITはどのNISA枠でも買える → × 基本的に成長投資枠のみ
- 債券型投資信託は安全だからつみたて枠でOK → × 商品によっては対象外
- つみたて枠の上限を使い切らないと成長投資枠は使えない → × 並行して利用可能
投資信託の商品名だけでは判断が難しいこともあるため、各証券会社の「NISA対象商品一覧」を事前に確認しましょう。
まとめ：REITや債券は成長投資枠で賢く活用しよう
NISAで債券やREITを購入する場合は、成長投資枠を活用するのが基本です。つみたて投資枠は株式インデックスファンドに特化して設計されているため、用途を明確に分けて活用することが、資産形成の近道になります。リスクをしっかり理解した上で、分散投資を心がけましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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