30代前半でお子さんが2人いる家庭にとって、将来の教育費や住宅取得、老後資金まで見据えた資産形成はとても重要な課題です。最近はFP(ファイナンシャル・プランナー)による保険提案や、確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)、新NISAなど選択肢も多く、何をどう活用するべきか悩む方も多いはず。この記事では、変額個人年金SOVANIや変額保険と新NISA・企業型DCの比較を通じて、実際の家計例を元にした改善プランをご紹介します。
SOVANI(変額個人年金)の特徴と注意点
ソニー生命のSOVANIは、投資信託のように運用益を期待できる変額型の個人年金保険ですが、運用手数料や保険関係費用が高めで、特に加入後7年間は解約控除も大きく、元本割れリスクが高くなっています。
仮に1口あたり月1万円×3口で契約し、年間36万円拠出しているとすると、年率1.5%〜2%程度のコストが差し引かれるため、インデックス型の新NISAと比較してリターン効率が劣る可能性があります。
企業型確定拠出年金(DC)の活用は正解
企業型DCでの拠出(毎月1万円)は、非課税での運用&将来の年金控除対象になるため、税制面でも有利な選択です。外国株式インデックスや国内株式インデックス中心の運用は分散が効いており、基本的に方向性としては良好といえるでしょう。
金ファンドは値動きが読みにくいため、コア資産ではなくサテライト運用として取り入れているのは理にかなっています。
新NISAは今後のメイン投資先として有望
2024年から開始された新NISAは、非課税枠が大幅に拡充されており、長期積立・分散投資の基本を実践する最適な制度です。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などの低コストインデックスファンドへの積立は、資産形成の王道といえるでしょう。
現在は5,000円程度の積立とのことですが、SOVANIを減額した差額分(2万円前後)を新NISAに回すことで、運用効率は大きく改善される可能性があります。
変額保険〈有期〉は「保障」か「投資」かの整理を
88歳までの有期変額保険に加入しているとのことですが、目的が「保障」なのか「運用」なのかによって判断は変わります。仮に万一時の保障が主目的なら、掛け捨ての定期保険の方がコスト効率が良い場合があります。
現在は払込が30,396円で、解約すると損失が出る状況ですが、中途解約による損失が少額であれば、早期に見直して将来の機会損失を避ける選択もありです。
2年後にSOVANIを1口3000円へ減額するのは有効?
SOVANIは契約後2年間は減額ができない制限がありますが、それ以降に下限の3000円に減額するプランは合理的です。特に、同じ金額をより効率の良い新NISAへ移すことで、税制メリットと運用効率の向上が期待できるためです。
ただし、完全解約ではなく減額にとどめるのは「これまでの払込額を温存しつつ、将来的な状況で判断を先延ばしできる」ため、柔軟な戦略として現実的です。
まとめ:コストと目的を整理し、制度を上手に組み合わせる
家計や資産形成を考えるうえで、「何のためにお金を積み立てているのか?」を常に明確にすることが重要です。
変額個人年金や保険商品はコストが高くなりがちなため、将来の住宅取得や教育資金を見据えると、新NISAや企業型DCのようなコスト効率の高い制度を中心に資産形成を進めるのが効果的です。
今後の見直しポイントとしては、
- SOVANIを減額後、新NISAへ資金移動
- 変額保険の整理(目的の明確化と継続価値の再評価)
- 企業型DCの運用配分チェック
といった実践が有効です。ご家族の将来の安心のために、今こそ制度や商品の選び方を見直していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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