米国の6月消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%と予想を上回り、インフレが再加速しています。本記事では、この数字がドル/円相場とポジション戦略に与える影響を探ります。
米6月CPIの概要と市場反応
2025年6月のCPIは前月比+0.3%、前年比+2.7%となり、物価の上昇傾向が継続しています。
この結果を受け、米ドルは円に対して上昇し、米10年債利回りも横ばいながら高止まりし、為替市場ではドル買いが主導されています。
なぜドル円は当面ホールド推奨か?
①米利上げ・高金利環境の継続予想:インフレ抑制が必要と判断されたことから、FRBの利下げは9月以降に先送りされる可能性が高まりました。
②日本の政策金利は据え置きの0.5%水準。日米金利差が拡大し、円は割安圧力に晒されます。
テクニカル・ファンダメンタル相場分析
テクニカルでは、USD/JPYは今や147~148円台を突破し、148円台が心理的節目に。上抜けすれば149~150円も視野に入ります。
一方で下値は147円前後、146円前半がサポート水準と見られ、現段階では強気維持が有力です。
注意すべきリスク要因
- FRBが物価抑制に成功し、予想より早く利下げに転じる場合
- 予期しない地政学リスクや円買い要因の顕在化
- 日本側で金利政策変更の動きがあった場合
実例:以前のCPI急騰局面との比較
2023年後半にもCPI急上昇時期にUSD/JPYは153円水準に到達しています。
当時も金利差を背景としたドル高主導で、市場は堅調な推移を続けました。
まとめ
米6月CPIの上振れにより、FRBの当面の利下げ見送りが意識され、ドル/円は強含みの展開が続いています。
このため、円売り・ドル買いのポジションは当分ホールドが有効な戦略と考えられます。ただし、インフレ動向、FRB声明、地政学リスクなどには注意しておきましょう。

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