2024年から始まった新しいNISA制度では、非課税枠が拡大されたことにより、長期投資を目的とした商品選びがより重要になっています。特に人気の高い「S&P500」への投資では、ETFと投資信託(特にeMAXIS Slim米国株式〈S&P500〉)のどちらを選ぶべきか、多くの投資家が迷うところです。
S&P500に投資する手段は主に2つ
S&P500に連動する商品には大きく分けて「ETF(上場投資信託)」と「投資信託」があります。どちらも同じ指数に連動しますが、投資方法や使い勝手、コストなどに違いがあります。
たとえばETFには、SPDR S&P500 ETF(SPY)やバンガードS&P500 ETF(VOO)、iシェアーズS&P500 ETF(IVV)などがあり、日本国内でも東証に上場しているものがあります。一方、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
ETFのメリット・デメリット
【メリット】 ETFは株式と同様に取引所でリアルタイムに売買できるため、指値注文や成行注文が可能です。また、信託報酬は投資信託と比べて若干安く設定されているケースもあります。
【デメリット】 ETFの購入には証券会社によっては売買手数料が発生することがあります。また、分配金が出るタイプが多く、自動で再投資されないため再投資をするには手間がかかります。
eMAXIS Slim(投資信託)のメリット・デメリット
【メリット】 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は信託報酬が0.09372%程度と非常に低コストで、長期運用に適しています。また、配当金を自動で再投資してくれる「再投資型」である点も人気です。買付時に手数料がかからない(ノーロード)というのも大きな魅力です。
【デメリット】 ETFのようにリアルタイムでの売買ができず、約定価格は申し込み日の基準価額になります。そのため、相場の変動にタイムリーに対応することはできません。
新NISAとの相性で選ぶなら?
新NISAの積立投資枠を活用する場合、ETFよりも投資信託(特にeMAXIS Slim米国株式)が使いやすいといえます。積立設定が簡単で、自動的に非課税枠を活用してくれるからです。
一方、成長投資枠で一括投資やタイミングを見て投資をしたい場合は、ETFも選択肢になります。VOOなど米国上場ETFを直接買う場合は為替リスクや外国税控除も考慮が必要ですが、国内上場ETF(例えば2558など)なら手続きが簡単です。
どちらが向いているかは投資スタイル次第
長期でほったらかし投資をしたい人、少額から積立したい人にはeMAXIS Slimが向いています。特に初心者には管理や再投資の手間がない点が大きな利点です。
一方で、タイミングを見て買いたい、分配金を自分で使いたい、より低コストにこだわりたいという中級者以上の投資家にはETFが適しています。
まとめ:迷ったらまずはeMAXIS Slimがおすすめ
投資初心者や新NISAでの積立運用を始めたい人には、使いやすさ・コスト・実績の3拍子揃った「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が第一選択となるでしょう。ETFも魅力的な商品ですが、手間や取引方法の違いを理解してから選ぶことが大切です。
目的や投資スタイルに応じて、両者を使い分けることも視野に入れるとより柔軟な資産形成が可能になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント