株式投資の価値は一時的な上下にあらず――資産が減るのが怖いと感じたときに知っておきたい考え方

株式

株式投資に興味はあるものの、「資産が減るのが怖い」と感じてなかなか踏み出せないという方は少なくありません。実際に、友人が900万円から800万円に下がったあとにまた900万円に戻った――そんな体験談を聞くと「自分には無理かも」と思ってしまうのも無理はありません。この記事では、そうした不安を抱える方に向けて、投資における値動きの意味やメンタルの持ち方、初心者でも安心して始められる運用の考え方をお伝えします。

なぜ株価は上がったり下がったりするのか?

株価は企業の業績や経済の動向、世界情勢など様々な要因で日々変動します。短期的には投資家心理やニュースに反応して激しく動くこともありますが、長期で見れば企業の成長や配当などに支えられて上昇していくことが多いです。

たとえば2008年のリーマンショック後、株価は一時的に大きく下落しましたが、2020年代には日経平均株価も大きく回復し、過去最高値を更新する動きも見られました。このように、短期の下落は長期の成長の一部であるという視点が重要です。

含み損と実損は違う:一時的な下落は確定しない限り損ではない

「900万円が800万円になった」というのは、評価額が下がっただけであって、実際に売却していなければ損失は確定していません。このような状態を「含み損」と呼びます。

逆に、800万円に下がっても持ち続けて再び900万円に戻った場合、損失はゼロであり、実際の資産には影響していないのです。多くの経験者はこうした“評価の上下”に慣れ、あえて動かさずに長期保有を続けるスタイルを取ります。

株式投資家の心理と耐性の築き方

投資を行っている多くの人は、日々の値動きに一喜一憂しないための「心構え」や「マイルール」を持っています。たとえば「短期の値動きに左右されず、5年〜10年のスパンで考える」ことや、「暴落時こそ買い増しのチャンスと捉える」などのスタンスです。

このように、リスクに対する耐性は経験と知識によって培われていきます。初めから大金を投じるのではなく、小額から始めて慣れていくのが最も安心できる方法です。

初心者向けのリスクを抑えた投資スタイル

もし「100万円の減少は耐えられない」と感じるのであれば、株式投資の中でも比較的リスクの低い方法を検討するのがおすすめです。

  • インデックス投資:TOPIXやS&P500などに連動する投資信託を定期積立で購入
  • 分散投資:複数の銘柄や資産(株・債券・REIT)に分けることでリスク軽減
  • つみたてNISAやiDeCo:税制優遇を受けながらコツコツ投資が可能

このような仕組みを使えば、数千円〜1万円からでも長期的な資産形成が可能です。

実際の投資家の声とメンタルの実例

・30代男性:「最初は毎日の評価額が気になって仕方ありませんでしたが、積立投資を1年続けるうちに値動きに慣れてきました」

・40代女性:「コロナショックで資産が20%減ったときは不安でしたが、1年半後にはむしろ増えていました。売らずに持ち続けて良かったです」

このように、多くの投資家が『耐える経験』を通じて心の準備を整えているのです。

まとめ:怖いのは自然。でも学びと工夫で乗り越えられる

株式投資における「資産が減るのが怖い」という感覚は、ごく自然な反応です。しかし、その恐怖を過度に避けることで将来の資産形成の機会を失ってしまうかもしれません。大切なのは、リスクを理解し、小さく始め、長く続けること。時間を味方につけた投資は、短期的な値下がりよりも大きな成長のチャンスをもたらしてくれるはずです。

株式
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました