家族が高額の資産をFXに投資している場合、不安になるのは当然のことです。特に、投資内容が不透明だったり、損益の実態がわかりにくい状況では、冷静な判断が求められます。この記事では、FXの基礎用語から重要指標の読み方まで、初心者の方でも安心して理解できるように解説します。
FX口座の表示項目を正しく理解する
まずは、FXでよく表示される主要な指標の意味を整理します。今回のケースに該当する数字の意味を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 委託証拠金:FX会社に預け入れた元本(今回の場合3500万円)
- 有効証拠金:現在の評価額(1935万円)
- 評価損益:現在の含み損益(−1573万円)
- 必要証拠金:保有中のポジション維持に必要な金額(1137万円)
- 有効比率:口座の安全性を示す指標(170%)
- レバレッジ:預け金の何倍で取引しているか(14.7倍)
特に重要なのは、有効証拠金が委託証拠金よりも大幅に減少しているという点です。これは、損失が出ていることを意味します。
「両建てだから安心」は本当に安全なのか?
「両建て」とは、同じ通貨ペアの買い(ロング)と売り(ショート)を同時に保有することで、相場変動のリスクを抑える手法です。しかし、安心材料になるかというと、必ずしもそうではありません。
両建てには、以下のような注意点があります。
- スプレッドやスワップなどのコストが継続的にかかる
- 損益が固定化され、身動きが取りにくくなる
- 結果的に損失を拡大させるケースもある
今回のケースでは、評価損益がマイナス1573万円、未実現スワップがマイナス100万円と、かなりの損失を抱えていることが明確です。
有効比率170%は安全圏か?
FX口座では「有効比率(証拠金維持率)」が非常に重要です。多くの業者では100%以下になるとロスカット(強制決済)されるため、目安として200%以上が望ましいとされています。
今回のケースでは170%と、ロスカットの水準は超えているものの、相場が少し不利に動けばすぐに危険水準に突入するリスクが高い状態です。特に高レバレッジ(14.7倍)はリスクが高く、短期間で資産が急減する可能性もあります。
ご家族の状況にどう向き合うべきか
本人が冷静に投資状況を把握しておらず、「絶対に大丈夫」と楽観的な発言を繰り返す場合は、投資依存・投資ギャンブルの可能性も疑うべきです。情報開示を拒否し、証拠の写真撮影すらさせない点も、健全な投資とは言い難い状況です。
一人で悩まず、金融庁や消費生活センター、または警察のサイバー犯罪相談窓口など、第三者機関に相談するのも選択肢のひとつです。
まとめ:現在は損失状態、冷静な判断と支援を
今回の数字を見る限り、FX投資の現状は明らかに損失が出ており、安全とは言えない状態です。特に高レバレッジと評価損が大きい状態は、資産が短期で消失する可能性も孕んでいます。
身内としては心配するのが当然であり、まずは情報開示を求め、必要に応じて外部の専門機関の助けを借りることを検討しましょう。大切な資産を守るためにも、冷静で事実に基づいた対応が求められます。

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