株式投資において、急な下落リスクに備えるための「逆指値注文」は、特に外出中など相場を見られないタイミングに非常に有効です。本記事では、すでに買付済みの株に対して途中から逆指値注文を入れられるのか、そしてその具体的な設定方法や注意点についてわかりやすく解説します。
逆指値注文とは?仕組みを理解しよう
逆指値注文とは、指定した価格以下に株価が下落した場合に自動で売り注文が発動する仕組みです。これにより、大きな損失を防ぐ「損切り予約」として使われます。
たとえば現在1,200円の銘柄に対して、「1,100円以下になったら成行で売る」といった設定が可能です。相場の急変に備える手段として、多くの投資家に活用されています。
途中からでも逆指値は設定できる?
結論から言うと、保有している株に対して、あとから逆指値注文を設定することは可能です。最初に購入時に入れていなくても、保有中の状態で任意のタイミングで逆指値の注文を新たに出せます。
ただし、すでに成行や指値など別の売却注文が出ている場合には、その注文を一度取り消してから逆指値を設定する必要があります。
逆指値注文の基本的な設定方法(SBI証券の場合)
SBI証券で逆指値注文を設定する手順は以下の通りです。
- SBI証券のWEBサイトにログイン
- 「保有株一覧」から対象銘柄を選択
- 「売却」画面に進み、「逆指値」タブを選択
- 発動価格と売却条件(成行または指値)を設定
- 注文確認後、「注文確定」で完了
スマートフォンアプリでも同様の流れで設定できます。設定完了後は、注文一覧画面で内容を確認しておくと安心です。
逆指値の発動条件と設定のコツ
逆指値注文では「発動価格」と「売却価格」を別に設定できるケースもあります。たとえば、発動価格を1,100円、売却価格を1,090円にすることで、株価が1,100円に達した時点で自動的に1,090円で指値売却が出されます。
ただし、急落時には成行注文の方が確実に約定しやすいため、「確実に売ること」を優先したい場合は成行注文を選びましょう。反対に価格を限定したい場合には指値が適しています。
実例:外出中に備えて逆指値を入れていたケース
ある投資家が、出張で一日中相場を見られない日に、保有中の銘柄に対して逆指値を設定しておきました。結果的にその日は市場が急落し、逆指値が発動。損失を最小限に抑えることができました。
このように、事前に逆指値を設定しておけば、突然のニュースや地政学リスクなどにも対応できます。
注意点:逆指値を入れっぱなしにしない
一度設定した逆指値をそのまま放置していると、相場の状況が変わってもそのまま注文が有効になります。その結果、不必要に損切りが発動してしまうリスクも。
定期的に注文内容を確認し、相場状況に応じて発動価格を見直すことが重要です。
まとめ:逆指値注文は柔軟に使って損失を最小限に
逆指値注文は、途中からでも自由に設定・変更が可能です。特に相場から目を離す時間があるときには、大きなリスク管理の手段となります。
売却の判断を完全に自動化できるこの仕組みを活用し、感情に左右されない冷静なトレードを目指しましょう。

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