海外送金を行う際には、送金手数料や受取銀行での中継手数料など、さまざまなコストが発生します。特にINTコード(国際銀行コード)やSWIFTコードを利用する国際送金では、送金元と受取側でどのような費用が発生するのか把握しておくことが重要です。本記事では「手数料をあらかじめ送金金額から差し引くことはできるのか?」という疑問に焦点を当てて解説していきます。
INTコードとSWIFTコードの違いと役割
まず「INTコード」とは、一般的には国際送金で使用されるSWIFTコード(BICコード)のことを指す場合があります。これは銀行間取引を識別するコードで、海外の金融機関に送金する際に必要です。
SWIFTコードは英数字11桁で構成されており、送金相手の銀行がどこにあるのかを正確に指定するために使われます。これにより、国境を越えた安全かつ正確な資金移動が可能になります。
送金手数料の控除方法:「BEN」「OUR」「SHA」とは?
国際送金時には「誰が手数料を負担するか」を指定するオプションがあります。これにより、送金額から手数料を事前に引いた形で送金が可能になります。
- BEN(Beneficiary pays):受取人がすべての手数料を負担。送金額から差し引かれる。
- OUR(Sender pays):送金者がすべての手数料を負担。受取人は満額を受け取る。
- SHA(Shared):送金手数料は送金者、中継手数料・受取銀行の手数料は受取人が負担。
「BEN」または「SHA」を選択すれば、実質的に手数料を引いた金額を送ることが可能です。ただし、どの方式を選べるかは送金元の銀行・サービスにより異なります。
代表的な送金サービスの手数料引き落とし方針
実際の銀行や送金サービスにおける取り扱いをいくつかご紹介します。
- 三井住友銀行・三菱UFJ銀行:送金画面で「手数料負担者(OUR/SHA/BEN)」を指定可能。
- Wise(旧TransferWise):中継銀行を経由せず、最終受取金額を明確に提示。透明性が高く、事前に差し引きが可能。
- PayPal:手数料は送金金額から引かれる場合が多く、受取人が満額受け取ることは難しい。
このように、どの方法を使うかによって、事前に手数料を差し引く手段が変わります。
注意点:手数料控除後のトラブルと対応
事前に手数料を控除したい場合、以下の点に注意が必要です。
- 送金後に受取金額が想定より少ない:中継銀行で追加手数料が差し引かれることがあります。
- 手数料方式の指定を間違える:希望通りの金額が届かないことがあるため、銀行担当者との確認は重要です。
- 一部の銀行ではBEN方式をサポートしていない:選択肢が限られる場合もあるため事前確認が必須です。
事前に受取人と連携し、希望金額や受取条件について合意を取っておくとスムーズです。
まとめ|事前控除で送金トラブルを防ぐには?
海外送金時にINTコードやSWIFTコードを使用する場合、送金時の手数料負担方式(BEN/SHA/OUR)を確認・指定することで、送金金額から手数料を差し引いた形にすることは可能です。
- BEN方式で手数料を受取側に負担させることが可能
- 一部サービス(Wiseなど)では最終受取金額が明示される
- 送金元銀行やサービスにより選択できるオプションが異なる
送金前に銀行・送金サービス・受取人と情報共有をしておくことが、トラブル回避につながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント