4月に発生した株式市場の調整局面で、多くの投資家が難しい判断を迫られました。しかし、その下落をチャンスと捉え「買い増し」を実行した投資家の中には、現在すでに含み益や資産総額の回復を実感している人も少なくありません。今回は、押し目買いの考え方や、損切りを避けた長期的な投資スタンスについて実例を交えて解説します。
4月の株安相場とは?背景と特徴を整理
2024年4月には、米国のインフレ指標や金利観測、地政学リスクなどが相まって、日米株式市場ともに調整色が強まりました。日経平均は一時的に10%近い下落を見せ、多くの投資家にとって心理的な圧力がかかる相場環境となりました。
しかし、過去のデータを見ても短期的な調整は頻繁にあり、長期視点ではチャンスとなることが多いのです。
押し目買いで資産が回復した実例
ある個人投資家Aさんは、4月にインデックス型ETF(例:2558:MAXIS米国株)を毎日少しずつ買い増しました。その後5月末にかけて株価が反発したことで、平均取得単価が下がり、現在は含み益に転じています。
“下がったときに売るのではなく、むしろ買い増す勇気”が、資産を育てるカギとなった好例です。
損切りしないのは正解か?リスクとの向き合い方
一方で、損切りをせずに含み損を抱えたまま相場の回復を待つ投資手法にはリスクもあります。重要なのは、“なぜその銘柄を保有し続けるのか”という根拠を持つことです。
成長性のある企業への長期投資であれば、一時的な下落は割安で買える好機とも言えますが、業績悪化や市場テーマから外れた銘柄は、損切りを検討すべきケースもあるため慎重に見極める必要があります。
押し目買いを成功させるコツ
- 分散して買う(ナンピンではなく、戦略的分割投資)
- ファンダメンタルズをチェックして、長期的に有望な銘柄を選ぶ
- 資金管理を徹底し、一度に全力投資しない
特にインデックス投資や高配当株投資の場合は、短期的な値下がりよりも長期的なトータルリターンが重要です。
今後の相場とどう向き合うか
6月以降も、FOMCや米国雇用統計、地政学的なリスクなどでボラティリティの高い相場が続く可能性があります。だからこそ、一喜一憂せず、一定の投資ルールと視野の広いポートフォリオ設計が求められます。
一時的な下落に耐えられるメンタルと、反発時に恩恵を受けられるポジションを作っておくことが、資産形成のカギです。
まとめ:市場の一時的な波は、投資家にとっての好機でもある
「4月の株安で買い増ししたら資産が増えた」という経験は、多くの個人投資家にとって貴重な実績です。もちろんすべての下落が買い場というわけではありませんが、正しい判断軸と戦略があれば、「下げはチャンス」に変わるのです。
これからの相場でも、恐れず、しかし慎重に。そして戦略的に動ける投資家が、長期的な成果を手にできるでしょう。

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