仮想通貨の取引において、誤送金は誰にでも起こり得るトラブルです。特に初心者にとっては、「TRUSTウォレットを選択したはずなのに、知らないアドレスに送られてしまった」という事態は非常に不安なもの。本記事では、誤送金が発生する原因と対処法、そして今後同じ失敗を防ぐための対策を解説します。
TRUSTウォレットとは?その基本機能
TRUSTウォレットはバイナンスが提供する人気のモバイルウォレットで、多通貨対応、DEX統合、NFT管理など多機能な点が魅力です。完全非カストディアル(自己管理型)であり、資産管理の責任はユーザーにあります。
送金の際は「送信先アドレス」「ネットワーク」「トークンの種類」を正確に設定する必要があり、いずれかを間違えると資産を取り戻せなくなる可能性があります。
知らないウォレットに送ってしまった原因とは?
TRUSTウォレットを操作したはずなのに、受け取り先が「知らないアドレス」になっていた場合、以下のような原因が考えられます。
- 取引所や送金先画面でアドレスが自動入力・上書きされた
- ブラウザ拡張機能や偽サイトによるフィッシング
- スマホのクリップボード書き換え型マルウェア
特に注意したいのは、クリップボード乗っ取り。コピーしたはずのアドレスが勝手に書き換えられ、詐欺ウォレットに送金されてしまうという事例が報告されています。
資産は取り戻せる?考えられる対応手段
残念ながら、ブロックチェーンの仕組み上、一度送信されたトランザクションは基本的に取り消すことができません。しかし、以下のような対応をとることでわずかながら可能性を残すことはできます。
- 誤送金先が自分の別ウォレットである場合:秘密鍵やリカバリーフレーズがわかればアクセス可能。
- 相手が実在の取引所である場合:取引所のカスタマーサポートに相談。例:Binance、Bybitなど。
- 第三者に送った場合:相手が協力しない限り回収は難しいが、トランザクション履歴を証拠に法的対応を検討する余地も。
まずやるべき確認ステップ
- TRUSTウォレット内のトークン表示設定を確認(非表示になっているだけの可能性も)
- トランザクションID(TxID)でEtherscanやBSCscanなどを使い、送金先アドレスを特定
- 送金時に使ったプラットフォームやブラウザに履歴・キャッシュ・自動補完などの設定がないか調査
これらの調査は、資産回収の可能性を探るだけでなく、今後の被害防止にも有効です。
同じミスを防ぐためにできること
- トランザクション実行前に送金先アドレスを複数回確認
- クリップボード改ざん対策アプリを導入(例:Bitdefender、Norton Mobile Security)
- セキュアなネットワーク(VPN等)や信頼できる公式アプリ・サイトのみを使用
- 大金を送る前に少額テスト送金を実施
まとめ:誤送金は自己責任、でも事後対応と対策は可能
仮想通貨の取引は便利で自由度が高い一方で、トラブル発生時のリカバリーが非常に難しい世界です。TRUSTウォレットもその例外ではありません。
今回のような「知らないウォレットに送ったかもしれない」という場合は、落ち着いて状況を整理し、送金記録とウォレットの履歴を調査することが第一歩です。そして、セキュリティ対策と送金確認を徹底することで、次回以降のリスクを減らせます。

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