米国株の代表指数であるS&P500は、世界的に人気のあるインデックス投資先です。これに加えて日本株のファンドをポートフォリオに組み入れたいと考える投資家も多いでしょう。この記事では、日本株の代表的な増配関連ファンド「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」と「iFreeNEXT 日経連続増配株指数(資産成長型)」を比較し、それぞれの特徴や相性を解説します。
SMT日本株配当貴族インデックス・オープンの特徴
このファンドは、連続増配年数が10年以上の企業を対象とした「S&P/JPX配当貴族指数」に連動するインデックスファンドです。配当の安定性や財務の健全性が重視された銘柄が中心で、成熟した企業が多く含まれます。
例えば、花王、KDDI、日本電信電話(NTT)などの高配当・安定銘柄が中心となっており、ディフェンシブ性が高いのが特徴です。長期的に安定したインカムを求める投資家には魅力的な選択肢です。
iFreeNEXT日経連続増配株指数(資産成長型)の特徴
こちらは、日経連続増配株指数に連動するファンドで、原則として10年以上連続で増配している企業を対象としています。ただし、SMTと違い、配当利回りそのものよりも「増配の継続性とペース」に着目しています。
成長力と増配余地がある企業(例:HOYA、オムロン、キーエンスなど)が多く、インカムよりもトータルリターン重視の設計となっています。
S&P500との相性を考える
S&P500は成長性の高い米国企業が中心で、テクノロジーセクターの比重も大きいため、ボラティリティもそれなりにあります。これに対し、日本株ファンドを組み合わせる際は「補完関係」を意識すると良いでしょう。
SMT日本株配当貴族は、安定性・低ボラティリティの特性から、S&P500のボラティリティを抑える効果があり、バランス型ポートフォリオを志向する人に向いています。
一方、iFreeNEXT日経連続増配株は、増配ペースが速く、株価成長も期待できる企業が多いため、リターンを積極的に追求したい人にとって魅力的な選択肢です。
手数料や純資産額の比較
両ファンドは信託報酬にも違いがあります。2024年7月現在の情報によると。
ファンド名 | 信託報酬(概算) | 純資産残高 |
---|---|---|
SMT 日本株配当貴族 | 年率0.374% | 約150億円超 |
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 年率0.495% | 約70億円前後 |
SMTの方が純資産規模が大きく、信託報酬もやや低めです。長期保有を前提にするなら、この差も無視できません。
実際の選び方とおすすめの視点
どちらを選ぶかは、以下のような投資スタンスによって異なります。
- インカム重視・安定性を求める人 → SMT 日本株配当貴族
- トータルリターン重視・成長を狙いたい人 → iFreeNEXT 連続増配株
また、S&P500と組み合わせるなら、SMTを選べばリスク分散型、iFreeNEXTを選べばグロース寄りの戦略になると言えるでしょう。
まとめ:どちらを選んでも「長期視点」がカギ
SMT日本株配当貴族とiFreeNEXT日経連続増配株はいずれも、長期投資に向いた優れたファンドです。それぞれに異なる強みがあり、S&P500との組み合わせ方によってポートフォリオの性格が大きく変わります。
自分が「安定性を重視するのか」「成長を重視するのか」を明確にした上で、適切なファンドを選ぶことが成功の第一歩となるでしょう。

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