新NISAの制度が始まり、少額から積立投資を始める個人投資家が増えています。その中で「今この時期に投資額を増やすべきか?」と悩む声も多く聞かれます。特にインデックス投資をコツコツ続けている方にとって、情勢に左右されず着実に資産形成を目指すための判断はとても重要です。この記事では、増額や新規銘柄の追加を検討する際に考えるべきポイントを解説します。
現在の積立内容を整理しよう
まずはご自身の現状を整理することから始めましょう。以下のような積立内容の場合、すでに分散投資がある程度できているといえます。
- 楽天・全世界インデックスファンド:月1,000円
- 楽天・オルカン(全世界):月1,000円
- 楽天・S&P500:月5,000円
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):月1,000円
合計月8,000円で、全世界・米国中心の分散がなされています。
増額の判断基準とは?
「今のタイミングで増額しても大丈夫か?」と考えるのは自然なことです。重要なのは、相場の短期的な上下に振り回されず、長期的な視点で判断することです。
たとえば、米国株が高値圏だと感じる場合、全世界株式や新興国株式への比重を高めることで、ポートフォリオのリスク分散が図れます。あるいは、定期的な「相場の下落時」に追加投資する「つみたし戦略」も有効です。
インデックス投資は「時間の分散」がカギ
ドルコスト平均法は、価格の変動がある市場で有利に働きます。一定金額を毎月積み立てることで、価格が高いときは少なく、安いときは多く買える仕組みです。
したがって、「今は上がりすぎているから様子見」と投資を止めるよりも、定額で淡々と買い続けることが長期的に有利とされることが多いのです。
増額するならどこに?おすすめのアプローチ
増額する際の考え方としては以下の選択肢が挙げられます。
- 既存銘柄の中で信頼性の高い「S&P500」に集中投資額を増やす
- 「全世界株式(オールカントリー)」にまとめて投資先をシンプルにする
- 新興国株式インデックスなどのリスク資産を少額加えて分散強化
たとえば、S&P500を月5,000円→10,000円に、eMAXIS Slim 全世界株式を月1,000円→3,000円など、リスク分散とシンプルさの両立を意識するとよいでしょう。
実際の増額判断例
ある30代会社員の例では、S&P500に毎月1万円を投資していたが、収入に余裕が出たため月2万円に増額。インフレや為替の不安はあったものの、投資期間を15年以上と見込み、淡々と継続中。結果的に短期の下落も気にならず、資産は安定して増加中とのことです。
また別の方は、ボーナス月にのみ追加で5万円を投資する「変則型つみたて」を採用し、柔軟な資金管理を行っています。
まとめ:増額は“相場”より“目的”に基づいて
新NISAでの積立投資は、「いつ増額するか」ではなく「なぜ投資するのか」という目的に基づくことが大切です。相場の上下は予測できませんが、長期的に資産形成を目指すなら、ブレない投資姿勢が一番の武器です。
投資額を増やすか迷ったときは、ライフプラン、収支バランス、リスク許容度を見直し、着実に続けられる形を選びましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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