FXトレードにおいて「スワップポイント」は、短期売買だけでなく中長期トレードでも意外と重要な収益・損益要素です。特にドル円のような人気通貨ペアで、買い(ロング)と売り(ショート)でスワップに大きな差がある場合、知らずに保有し続けると想定外の損失になることも。本記事では、スワップポイントの基本から、ドル円売り(ショート)ポジションを持つ場合の実際の計算例まで、初心者にもわかりやすく解説します。
スワップポイントとは何か?基本の仕組み
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって発生する損益です。通貨の金利が高い国の通貨を買い、金利が低い国の通貨を売ると、金利差分を受け取ることができます(プラススワップ)。逆に、金利が低い通貨を買って高い通貨を売ると、金利差を支払う(マイナススワップ)必要があります。
ドル円の例でいうと、アメリカの政策金利>日本の政策金利であるため、ドルを買って円を売る(ロングポジション)ではスワップを受け取れますが、ドルを売って円を買う(ショートポジション)ではスワップを支払うのが基本です。
スワップポイントはどれくらい?最新の数値例
2025年6月時点、ドル円の売りポジションのスワップは、証券会社にもよりますが、おおよそ1ロットあたり -300円〜-700円/日が一般的です。
たとえば、0.3ロットを保有していた場合、スワップは日々約 -90円〜-210円 程度のマイナスが発生します。ただし、週末の水曜日には3日分のスワップが発生するため、水曜日の持ち越しには注意が必要です。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントの計算は以下のように行います。
- 1ロットあたりのスワップ × 保有ロット数 × 保有日数
例:1日あたり -400円/ロット × 0.3ロット × 1日 = -120円が1日のスワップ損となります。水曜日をまたいで金曜まで持ち越した場合、1日分 + 3日分 = 4日分のスワップが発生します。
この場合は、-120円 × 4日 = -480円が週のスワップコストという計算になります。
スワップポイントは証券会社によって違う
楽天証券、SBI FX、GMOクリック証券、DMM FXなど、それぞれスワップポイントに微妙な差があります。さらに、日によって変動するため、正確な金額は各FX会社の公式ページやアプリで毎日確認することが重要です。
また、同じ通貨ペアでも、取引所FX(くりっく365)と店頭FX(相対取引)ではスワップポイントの計算方法や発生日が異なるため注意しましょう。
スワップ損を回避するには?
ドル円の売りを中長期で保有する場合は、スワップ損が蓄積するため、テクニカル重視の短期売買に徹するのが基本です。
もし保有期間が長期に及ぶようであれば、スワップがプラスになる通貨ペア(例:豪ドル/円、メキシコペソ/円など)を選ぶという戦略も有効です。
まとめ:スワップポイントを理解して戦略的な取引を
・ドル円の売りポジションでは、1日あたり -100円前後のスワップ損が発生することが一般的。
・水曜の持ち越しには3日分のスワップが加算されるため注意が必要。
・証券会社や相場環境により日々変動するため、常に最新情報をチェックする習慣を。
スワップポイントを理解すれば、余計なコストを抑えながら賢く取引することができます。特に売りポジションを長く持つ場合は、しっかりとリスク管理を行いましょう。

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