オルカン(全世界株式)やS&P500といった王道インデックスファンドをすでに積み立てている投資家にとって、「残りの投資枠で何を選ぶか」は資産のリスク分散や将来性を考えるうえで非常に重要です。今回は、積立枠の残り100万円をどう活用すべきか、考慮すべきインデックスとその特徴について詳しく解説します。
基本インデックスに加えるべき視点とは?
すでにグローバル(オルカン)と米国(S&P500)を押さえている場合、視野を広げて「異なる資産クラス」や「地域・セクターの分散」を意識した選択が求められます。つまり、同じ株式系ではなく、債券・コモディティ・REIT(不動産投資信託)などを含めるのも一つの戦略です。
また、金(ゴールド)のような価値保存資産も、長期的に見れば市場の変動に強い傾向があり、リスクヘッジの手段として注目されています。
選択肢①:ゴールド投資信託
ゴールド関連の投資信託は、多くの証券会社でつみたてNISAや新NISAの成長投資枠を活用して購入可能です。純金価格はインフレや金融危機時に強く、株式と逆相関になりやすいため、株式メインのポートフォリオに対する優れた保険的役割を果たします。
例として、三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)や、ゴールドETFに連動する投信などが存在します。ただし価格変動は激しく、配当もないため、全額投入は避け、バランスを意識しましょう。
選択肢②:新興国株式インデックス
すでにオルカンで分散はされていますが、より新興国に比重を置いたインデックス(例:eMAXIS Slim 新興国株式インデックスなど)を選ぶことで、中長期的な成長を期待できます。
新興国は一時的な政治・経済リスクは高いですが、長期で見れば人口増加や消費拡大が進むエリアとして注目されており、先進国一辺倒では得られないリターンを狙うことができます。
選択肢③:全世界債券インデックス
全世界債券型のインデックスファンド(例:eMAXIS Slim 全世界債券インデックス〈為替ヘッジあり〉)などをポートフォリオに取り入れることで、株式とは異なる値動きで安定感をもたらします。
リスクをやや抑えた運用や、将来的に取り崩すことを想定したキャッシュフロー型の構成に近づけたい人に向いています。ただし、金利変動により基準価額が下がるリスクも理解しておきましょう。
選択肢④:セクター特化型インデックス
テーマやセクターに特化したインデックスファンド(例:eMAXIS Neo シリーズなど)を利用するのも面白い選択です。AI、ロボット、宇宙開発、バイオテクノロジーといった成長分野に集中投資できます。
ただし、ハイリスク・ハイリターンの性質があるため、サテライト的にごく一部(例:残り100万円のうち20~30万円)だけ活用することをおすすめします。
積立枠でゴールド投信は買えるのか?
多くの証券会社で積立NISAでは購入できないものの、新NISAの成長投資枠や特定口座での定期買付けには対応している商品が多いです。各社の取り扱い商品を事前に確認しましょう。
例えば、楽天証券やSBI証券では「ゴールドファンド」が販売されており、毎月積立形式も設定可能です。ただし、積立NISAでの対象商品とはなっていない点にはご注意ください。
まとめ:残りの枠を有効に使う戦略
すでに王道の株式インデックスを積み立てている場合、異なる資産クラスや地域の偏りを補完する視点を加えることが、ポートフォリオ全体の健全性を高めます。
ゴールド投信や債券、新興国株式といった選択肢を上手く組み合わせ、リスク分散を図りながらも長期的な成長を見据えた運用を行っていきましょう。

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