投資信託やETFの分配金が証券口座に入金されたにもかかわらず、買付余力に反映されない場合があります。特にSBI証券で2865(東証QYLDカバコ)を保有している投資家から、分配金が確認できるのに買付余力に反映されないとの声が寄せられています。本記事では、その原因と対処法について詳しく解説します。
分配金の受取方法と買付余力への反映
投資信託やETFの分配金の受取方法には、「受取(現金入金)」と「再投資(保有口数に反映)」の2種類があります。受取方法によって、買付余力への反映時期が異なります。
「受取(現金入金)」を選択している場合、分配金は決算日の翌日に「入出金明細」に反映され、入出金日は決算日から起算して5営業日目となります。摘要は「利金収益金」として表示されます。ただし、お客様の取引状況により、入金された分配金が買付余力に反映しない場合もあります。
一方、「再投資(保有口数に反映)」を選択している場合、分配金は決算日の翌日に保有口数が増加し、買付余力には反映されません。
2865東証QYLDカバコの分配金が反映されない理由
2865(東証QYLDカバコ)は、米国のQYLD ETFに連動する日本上場のETFです。外国株式や海外ETFの配当金は、現地支払日に発行会社から支払われ、外貨で証券総合口座に入金されます。SBI証券では、現地での配当金の支払を確認後、入金処理を行うため、時差や発行会社の支払い状況、当社処理等の都合上、現地支払日から1~2国内営業日後に入金されます。
また、現地源泉税の確認などの理由により、通常よりも日数を要することがあります。したがって、分配金が入金されたことを確認できても、買付余力に反映されるまでに時間がかかる場合があります。
分配金の確認方法
分配金の入金状況は、SBI証券のウェブサイトにログイン後、「入出金・振替」>「入出金明細」画面で確認できます。金額買付・積立買付は決算日の翌日に、口数買付は決算日の翌営業日の翌日に「入出金明細」に反映されます。
また、決算後に「投資信託分配金・償還金のお知らせ」にて報告書が交付されます。分配金の受取方法が「再投資」の場合は、「口座管理」>「取引履歴」>「円貨建口座」>「約定履歴」画面で、「分配金再投資」として確認できます。
対処法と注意点
分配金が買付余力に反映されない場合、まずは「入出金明細」で入金状況を確認しましょう。入金が確認できない場合は、分配金の受取方法が「再投資」になっていないか、「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」>「配当金受領サービス」で確認してください。
また、分配金の受取方法を変更したい場合は、投資信託の決算日当日の19時までに設定を変更すれば、当日の分配金から受取方法の変更が可能です。受取方法は何度でも変更できますので、分配金が不要な時は「再投資」、現金が必要な時は「受取」と、柔軟に対応できます。
まとめ
2865東証QYLDカバコの分配金が買付余力に反映されない主な理由は、外国株式や海外ETFの配当金の入金処理に時間がかかることや、分配金の受取方法が「再投資」になっていることが考えられます。まずは「入出金明細」で入金状況を確認し、必要に応じて受取方法の設定を見直しましょう。分配金の受取方法を適切に設定することで、資金の流動性を高め、投資戦略の幅を広げることができます。

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