新NISAの枠を使い切った後の資金運用として、FANG+(ファングプラス)銘柄を特定口座で買うという選択肢は注目されています。中でも「10社を個別に均等購入する」戦略は、多くの投資家が一度は考える手法です。果たしてこのアプローチは実際に有効なのでしょうか?検証データや投資家の声をもとに解説します。
FANG+とは?その構成銘柄をおさらい
FANG+とは、アメリカを中心としたテクノロジー関連の大型成長企業10社で構成される指数です。代表的な構成銘柄には以下が含まれます。
- Meta(旧Facebook)
- Amazon
- Netflix
- Google(Alphabet)
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Tesla
- Broadcom
- Snowflake(または他のローテーション銘柄)
いずれも市場を牽引する存在であり、個別株としての人気も高いです。
FANG+ ETFとの違い:個別に買うメリットとデメリット
FANG+ ETF(例:NEXT FUNDS FANG+)は、これらの10社にバランスよく投資できる金融商品ですが、実際には構成比率に偏りがあります。たとえばAppleやMicrosoftのような時価総額の大きい銘柄がETF内で大きな比重を占めることがあります。
これに対し、個別に均等で購入すれば、1社ごとの影響を同じに調整できるため、「分散されつつ、集中投資」的な戦略が実現します。例えば10万円あれば各銘柄に1万円ずつ投資できます。
均等保有 vs ETFのパフォーマンス比較
米国の投資ブロガーなどによると、過去数年のデータで見ると均等保有の方がETFよりもリターンが高かった期間もあります。特に新興企業や急成長株(例:Tesla、NVIDIA)の株価が急伸した年には、ETF内での比率に抑えられていた分の上昇益を逃す形になっていたというデータも存在します。
ただし、これは過去の結果であり、将来も同じようになるとは限りません。銘柄ごとのボラティリティや急落リスクも踏まえる必要があります。
実際に個別銘柄を買う際の注意点
個別に買うには、以下の点を意識する必要があります。
- 取引手数料(特に米国株ではブローカーにより差が出る)
- 配当の有無と税制(源泉徴収や為替影響)
- 分割や統合、上場廃止などの個別リスク
また、1単位あたりの株価が高い銘柄(例:AmazonやGoogle)もあるため、金額に応じて均等投資が難しいケースも出てきます。
シミュレーションで効果検証を
資金に余裕がある方は、Googleスプレッドシートなどを使ってシミュレーションを行い、「均等購入戦略」と「FANG+ ETF」とのパフォーマンス差を確認するのもおすすめです。
また、楽天証券やSBI証券などではバックテスト機能を使って過去のチャートや損益比較が可能な場合があります。
まとめ:均等購入は「攻めの分散戦略」として有効だが…
FANG+構成銘柄を個別に均等購入する戦略は、特定口座でも十分に活用可能な手法です。ETFに比べて自由度が高く、自分なりのリバランスも可能です。
ただし、実際の運用には手間や手数料、個別銘柄リスクが伴うため、「自分で管理する手間をいとわない」「銘柄ごとの動向に興味がある」方におすすめと言えるでしょう。忙しい方や分散を完全に任せたい方はETFを使うのも選択肢です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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