インフレや市場の不安定化を背景に、安全資産としての「金」に注目が集まっています。特に、楽天証券を利用している方にとって「純金積立」か「金ETF(NISA枠含む)」かで悩むケースは多く見受けられます。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、投資スタイルに合わせた最適な選択肢を解説します。
純金積立の特徴とメリット・デメリット
純金積立とは、毎月一定額を使って金を少しずつ積み立てる投資方法です。楽天証券では「田中貴金属」などと提携し、グラム単位で金を購入する形を採っています。
メリット:
・少額から始められる(月1,000円程度〜)
・実物資産としての安心感
・ドルコスト平均法が自然に活用できる
デメリット:
・手数料がやや高め(年間1〜2%程度)
・売却時にも手数料がかかる
・NISAの非課税枠は使えない
金ETFの特徴とNISA活用の利点
金ETFは上場投資信託の一種で、金の価格に連動した値動きをします。楽天証券では「SPDRゴールドシェア」や「金の果実シリーズ」などが人気です。
メリット:
・売買手数料が安く、信託報酬も低い(年0.2%前後)
・NISA口座で購入すれば、運用益や売却益が非課税
・流動性が高く、いつでも売買しやすい
デメリット:
・少額購入はやや難しく、株価単位(1口)での売買
・実物ではないため、安心感に欠けると感じる人も
為替ヘッジあり vs なし:どちらが良い?
金ETFには「為替ヘッジあり」と「ヘッジなし」があります。違いは「ドル円の為替リスク」を回避するかどうかです。
・為替ヘッジあり:為替の影響を排除することで、金価格そのものの値動きだけに連動。
・ヘッジなし:円安時に金価格上昇の恩恵を受けやすいが、逆に円高では損失リスクあり。
インフレ対策や円安ヘッジを期待するなら「ヘッジなし」、価格純粋に連動させたいなら「ヘッジあり」がおすすめです。
楽天証券での運用例と実践的な選び方
楽天証券では、以下のように両者を活用することが可能です。
- 毎月3,000円を純金積立に設定し、手間なく長期保有
- NISA口座では金ETF(例:1326 SPDRゴールド)をタイミングを見て購入
このように、積立による堅実運用とETFによる効率運用を「ハイブリッド戦略」として併用する人も増えています。
まとめ:目的別にベストな選択を
安全資産として地道に積み立てたいなら「純金積立」、コスト効率やNISA活用を重視するなら「金ETF」が向いています。
また、為替ヘッジについては「金でインフレ・円安対策をしたいならヘッジなし」が一般的な選択肢です。どちらも楽天証券で対応しているので、自身の投資スタイルに合った方法で、着実な資産形成を目指しましょう。

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