NISA枠をすでに使い切ってしまったけれど、まだ手元に余剰資金がある…。そんな状況で「次のNISA枠まで寝かせるか、課税されても短期運用するか」悩んでいる方も多いでしょう。この記事では、特定口座での短期運用がどれほど有効か、実際の運用戦略や注意点とともに詳しく解説します。
特定口座で短期運用するメリットとデメリット
特定口座を使えば、NISAのような非課税メリットはありませんが、5ヶ月という短期であっても運用益を狙うことができます。20.315%の税金がかかる点を考慮しても、元本を寝かせておくよりも「増える可能性」があります。
デメリットとしては、当然ながら元本割れや相場の急落による損失リスクがあります。また、課税によって利益の目減りが避けられない点にも注意が必要です。
5ヶ月間だけ投資する戦略とは?
期間が短いため、価格変動がマイルドで、相場に左右されにくい資産を選ぶのが基本です。以下のような選択肢が考えられます。
- 国内外の短期債券ファンド
- バランス型投信(4資産均等型など)
- 金(ゴールド)ファンド:例)三菱UFJ純金ファンド
これらは比較的リスクが低く、5ヶ月程度でも一定の利回りが見込める可能性があります。
税引後リターンの考え方
仮に5ヶ月で2%の運用益が出た場合、20.315%の税を差し引いて実質1.59%ほどの利益になります。200万円を運用した場合、約3.1万円の利益です。
定期預金などで寝かせておくよりはるかに効率が良いと考えられますが、相場がマイナスに振れた場合は損失となる点を忘れてはいけません。
安全運用派におすすめの商品例
リスクをできる限り抑えたい方には以下のようなファンドが人気です。
- 三菱UFJ 純金ファンド:インフレ耐性があり、短期でも価格変動が比較的穏やか。
- eMAXIS Slim バランス(4資産均等型):国内外の株式・債券に分散投資し、安定した値動きが特徴。
- 野村資産設計ファンド(愛称:6つの力):国内外の資産を広くカバーし、相場に左右されにくい設計。
上記商品はいずれも特定口座で購入可能で、信託報酬も比較的安価です。
5ヶ月で利益を得るにはタイミングも重要
株式市場や為替は短期で大きく動くことがあり、時期を見極める目も必要です。円高・円安トレンド、FRBの金利政策、地政学リスクなども短期運用に影響します。
短期でも市場動向にはアンテナを張っておくことが重要です。投資は「余剰資金で」「必要なときにすぐ引き出さない前提」で行いましょう。
まとめ:課税されても“使わないよりマシ”が基本
NISA枠がない5ヶ月間でも、特定口座で資産を有効に運用するのは“アリ”な選択です。税金はかかりますが、資金をただ寝かせておくより、リスク管理しつつ増やす方が賢明です。
三菱UFJ純金ファンドや4資産バランス型など、低リスクの商品を選びつつ、適切な出口戦略を持つことがポイント。来年の新しいNISA枠が始まる前に、資産の「助走」をつけておきましょう。

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