「個人向け国債を買ったけれど、いつ利子がもらえるのか分からない…」という疑問を持つ方は少なくありません。特に初めて購入した場合、制度の仕組みが分かりにくいこともあります。この記事では、個人向け国債の利子がつくタイミングやその仕組み、具体例を交えて分かりやすく解説します。
個人向け国債の基本:年2回の利払いが原則
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があります。いずれも共通して年2回(半年ごと)に利子が支払われる仕組みとなっており、発行日から半年ごとに利払いが行われます。
利払いはそれぞれ「2月15日」と「8月15日」または「6月15日」と「12月15日」などの決められた日に行われ、購入時期によってそのスケジュールが決定されます。
11月に購入した場合のスケジュール例
たとえば「2023年11月募集分」の個人向け国債(変動10年)を購入した場合、発行日は「2023年12月15日」となります。この場合、最初の利子がつくのはその半年後、つまり「2024年6月15日」となります。
このように、購入月ではなく「発行日」を起点に半年ごとに利子が支払われるため、購入した直後には利子はつかず、約半年間は利息なしの状態となります。
実際の通知と入金方法
利払い時には、証券会社または銀行を通じて「利払い通知書」や「取引明細書」が発行され、利子が指定の口座に自動で振り込まれます。ネット証券で購入した場合でも、マイページなどで詳細を確認可能です。
例:SBI証券で購入した場合、「取引履歴」や「取引報告書」で、入金日と金額を確認することができます。
税金はどうなる?利子は課税対象です
個人向け国債の利子には、所得税・住民税がかかり、通常20.315%が源泉徴収されます。そのため、実際に口座に振り込まれるのは「税引後利子」となります。
たとえば1万円の利子が発生した場合、税引後に実際に受け取れるのは約7,969円です。この点も考慮しながら資産形成を進めましょう。
保有中の確認方法と計画の立て方
保有中の個人向け国債の利払い日や残高は、証券口座や取引明細書で確認できます。半年ごとに安定的に利子を受け取れるため、生活費や貯蓄の一部として計画的に利用することも可能です。
また、満期まで保有することで元本保証されるため、長期の安定運用に向いています。売却は途中でも可能ですが、発行から1年未満は原則換金できない点には注意が必要です。
まとめ:利子は半年ごとに、発行日を起点に支払われる
個人向け国債の利子は、購入日ではなく「発行日」を基準に半年ごとに支払われます。2023年11月に購入した場合、2023年12月15日が発行日であれば、初回の利子は2024年6月15日に支払われます。
制度をしっかり理解すれば、個人向け国債は低リスクで安定収入を得られる魅力的な金融商品です。今後の資産運用に役立てるためにも、仕組みを正確に把握しておきましょう。

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