最近は便利な「配当管理アプリ」が増え、保有株の配当金を自動集計できるサービスも充実しています。一方で、証券口座の不正アクセスや乗っ取り被害のニュースが増え、「アプリに連携するのは危険では?」と不安になる方も少なくありません。この記事では、配当管理アプリと証券口座の安全性の関係、そして利用前に確認すべきポイントを詳しく解説します。
配当管理アプリはどうやって情報を取得している?
配当管理アプリには大きく2種類あります。ひとつは、証券会社のAPI連携を使って保有銘柄や取引履歴を自動取得するタイプ。もう一つは、ユーザーが手動で銘柄や数量を入力するタイプです。
API連携タイプは利便性が高いですが、証券口座のログイン情報を預ける必要がある場合もあるため、慎重に判断する必要があります。手動入力型はやや手間がかかりますが、リスクは大幅に下がります。
証券口座乗っ取りの主な原因とアプリの関係性
実際の乗っ取り事件の多くは、ID・パスワードの漏洩や使い回し、フィッシング詐欺などが原因で起きています。アプリが原因となるケースは稀ですが、信頼性の低いアプリを使うと、情報が漏洩する可能性がゼロではありません。
特に海外製の無名アプリや公式サイトが存在しないサービスには注意が必要です。
安全な配当管理アプリを見分ける5つのチェック項目
- ①公式サイトや運営企業の情報が公開されている
- ②金融庁や大手金融機関と提携実績がある
- ③アプリのレビュー評価が高く、不自然な日本語がない
- ④通信がSSL/TLSで暗号化されている
- ⑤Google Play・App Storeで正式に配信されている
これらを満たしていないアプリは、避けるのが無難です。
不安な場合は“手動入力”や“閲覧専用モード”も選択肢
多くのアプリでは、「証券口座との連携をせずに手動で入力する」方式にも対応しています。この方法なら、口座情報を渡す必要がないため、セキュリティ面の不安を最小限に抑えられます。
また、一部のアプリでは「OAuth」方式(ID・パスワードを渡さない連携)を採用していることもあり、より安全に利用できるケースもあります。
証券会社のセキュリティ設定も忘れずに
万が一に備え、証券会社側のセキュリティ設定も強化しましょう。具体的には、二段階認証の有効化、ログイン通知のON、ログイン履歴の定期確認が推奨されます。
スマホ紛失時の緊急停止機能がある証券会社もありますので、事前に確認しておくと安心です。
まとめ
配当管理アプリを使うかどうかは、「利便性」と「セキュリティ」のバランスをどうとるかにかかっています。信頼できるアプリを選び、可能なら連携機能を使わずに運用するのも一つの選択肢です。
不安な場合はインストールを避けても良いですが、正しく選べば、安全かつ便利に資産管理ができます。セキュリティ対策をしっかり講じた上で、自分に合った管理方法を選びましょう。

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