長年MT4を使用している方でも、ある日突然起きる「設定画面が表示されない」という不具合。特に複数モニター(ディアルモニター)を利用している環境では、設定ウインドウがモニター外に表示されている可能性があり、見つけられずにフリーズと誤解されることもあります。本記事ではこのような現象の原因と解決策を詳しく紹介します。
よくある現象:MT4の設定画面が表示されない
インジケーター設定やEA設定、口座ログイン画面など、通常はポップアップで表示されるウインドウが、突然開かなくなったように見えるケースがあります。実際には「表示されているけれど、見えていない」ことが多く、モニター外や裏側に隠れている可能性があります。
特にディアルモニターやマルチディスプレイ環境で、以前とは異なるモニター構成に変更したあとに起こることが多く、物理的には存在するウインドウが画面の表示外に配置されている状態です。
原因:ウインドウ位置情報の記録とディスプレイ構成の変更
MT4は直近で開いたウインドウの位置を記録しています。たとえば、前回インジケーター設定ウインドウを「モニター2の右上」に開いていた場合、次回も同じ位置に表示しようとします。
しかし、その後モニター構成を変更して「モニター2を外した」または「ディスプレイ配置を変えた」などの操作をすると、記録された位置にウインドウが現れず、結果として画面上に表示されない状態になります。
対処法①:Alt + Space → M → 矢印キーで画面に戻す
最も手軽な方法は、表示されないウインドウをアクティブにした状態で、Alt + Space キーを押し、次に「M」キー(移動)を押すことです。その後、矢印キーを押すことでウインドウの移動が可能となり、画面内へ引き戻せます。
マウスの動きでウインドウが追従するようになったら、そのままマウスを画面中央あたりまで動かしてクリックで確定しましょう。これで見えなかったウインドウが画面内に復活します。
対処法②:設定ファイル(.ini)を削除して初期化
上記の操作で戻らない場合は、MT4の設定ファイルをリセットする方法があります。ターミナルのデータフォルダ([ファイル]→[データフォルダを開く])から、「profiles」や「config」内の設定ファイルをバックアップしたうえで削除し、MT4を再起動してください。
この操作で全体のレイアウトやウインドウ設定がリセットされ、見えなかった画面が初期状態で再構成される可能性があります。
対処法③:Windowsの「仮想ディスプレイ」設定を確認
Windows側でディスプレイの配置や拡張設定に不具合がある場合、物理的に存在しないモニター領域にウインドウが表示されることもあります。「設定」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの再検出」を行い、不要なモニターが仮想的に認識されていないか確認してください。
特に以前、外部モニターやHDMI接続を利用していた場合、その情報が一部残って仮想的に認識されているケースがあります。
同様のトラブルを防ぐための対策
今後同様の問題を防ぐためには、モニターの接続を変更する前にMT4を終了しておく、または常に設定ウインドウをメインディスプレイに表示する習慣をつけると良いでしょう。
また、マルチディスプレイでMT4を使用する際は、起動後に必ずウインドウ位置を中央に戻すような工夫(スクリプト使用等)も有効です。
まとめ:設定画面が見えないのは「見えていないだけ」かも
MT4の設定ウインドウが突然表示されなくなる現象は、実際には「モニター外に表示されている」だけであるケースが大半です。まずは「Alt + Space + M」での移動操作を試し、解決しない場合は設定ファイルの初期化も検討しましょう。
10年以上MT4を使っていても遭遇するこのトラブル、冷静に対処すればすぐに復旧できます。

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